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  • 更新日:2022年01月31日

2021年10~12月中古スマホ取引数ランキング

2021年10~12月中古スマホ取引数ランキング

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中古スマホ全体の取引数は、2021年7月~9月と比べて21.6%増加しました。 新古品は27.5%増加、中古品は20.5%増加しました。

iPhone/Android/iPadの各市場の取引数には、どのように変化があったのでしょうか。

本記事では、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2021年7月~9月と2021年10月~12月を比較しています。

iPhone SE(第2世代)の取引数増加

iPhone全体の取引数は、2021年7月~9月と比べ23.8%増加しました。

商品状態の内訳は新古品が43.2%増加、中古品が20.4%増加しています。

2021年7月~9月は取引数が5%ほど減少していましたが、2021年10月~12月は新古品・中古品ともに、2割ほど増加しました。

毎年iPhoneが発売される9月~10月頃は、中古スマホの取引数が増加する傾向があります。そのため今回も同様のトレンドにより、取引数が増加したと考えられます。

ランキングを細かく見ると、2021年7月~9月に引き続き、iPhone SE(第2世代)の取引数が大幅に増加しました。特に、iPhone SE(第2世代)SIMフリー版の中古品の取引増加が目立ちます。

また、ドコモ版のiPhone 8(64GB)は1年前からランキング1位をキープしています。平均価格は20,826円から15,307円と、1年間で5,000円ほど下がりました。

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2万円スマホのエントリーモデル取引数が増加

Android全体の取引数は、2021年7月~9月と比べ17.7%増加しました。

商品状態の内訳は新古品が5.9%増加、中古品が20.6%増加しました。

Androidは2万円のスマホを中心に、エントリーモデルの取引数が増加しています。

ランキングを見ると、1位のドコモ版Xperia Ace II(64GB)は、2021年5月に発売された2万円のスマホです。かなり安価でXperiaシリーズが購入できるため、取引数は2021年7月~9月より51.6%と大幅に増加しました。平均価格は、14,633円ほどで取引されています。

一方で、同じく2万円スマホのドコモ版Galaxy A21(64GB)は、発売開始から時間が経過しているため、取引数は46.2%減少、平均価格は8,944円まで下落しています。

他にもランクインした機種を見ると、XperiaシリーズとAQUOSシリーズの人気が高いです。その中でも特に、Xperia XZ1の中古品取引数が大幅に増加しました。

4位のau版Xperia XZ1(64GB)は、取引数が前期比より56.2%増加し、平均価格は6,242円で取引されています。iPhone 8と同時期に発売されたモデルですが、iPhone 8より半額以下の6,242円で取引されており、コスパの高さから人気が高いと考えられます。

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引き続きiPad Air 2の取引数が多い

iPad全体の取引数は、2021年7月~9月と比べ10.0%増加しました。

商品状態の内訳は新古品が19.1%増加、中古品が9.9%増加しました。

iPad Air2とiPad (第6世代) は、継続して取引数が多い状態です。1万円台中盤で購入したい方はiPad Air2、2万円台中盤で購入したい方はiPad (第6世代) を選ぶ傾向が継続しました。

iPad Air2に関しては、コスパの高さからドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアで、継続して需要があります。

また、iPad mini4やiPad mini5の順位が上昇しました。Apple Pencil(第1世代)に対応しているかどうかで、iPad mini4は2万円前後、iPad mini5は4万円前後取引価格に差が出ています。

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総評

2021年10~12月は、iPhone/iPad共に2021年7~9月と比べて取引数が大幅に増加しています。

2021年7月〜9月はiPhoneとiPadの取引数が減少し、中古スマホ全体の取引数も下がっていました。しかし、今期は新型iPhoneが発売された影響もあり、全体の取引数が21.6%増加しました。

端末が1円または10円キャンペーンなどの開催によって取引数が伸びた部分もあるため、今後もキャンペーンによって取引数の増減があるでしょう。

今後の中古市場に対する半導体不足の影響は、あまり大きくないと予想します。

iPhoneが販売されている各国と比較して日本は配送待ちまでの期間が短く、iPhoneの国内販売は優遇されていると考えられます。加えて、世界的に見ても日本はiPhone 13シリーズの販売数が好調とはいえず、半導体不足による影響は少ないでしょう。

ただしiPadに関しては、iPhoneの方が優先して生産されるため、iPadの生産が減り在庫不足が発生している状況です。

昨今では、コロナウイルスの影響により、スマホへのコロナワクチンアプリ導入の義務化が検討されています。インストールできるiOSが限られるため、アプリに対応していないiOS搭載スマホは、今後取引数の減少が推測されます。

2021年1月〜3月は、新機種発売に備えてキャリアが在庫処分のために端末を安く販売する可能性があります。端末が安く販売された場合、転売目的で購入したユーザーが中古市場で売却することで中古スマホ市場での新古品流通量が増え、価格相場が下がると考えられます。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。

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