- 特集
- 更新日:2022年10月27日
2022年7~9月中古スマホ取引数ランキング
※当記事はPRを含みます。詳しくはこちら。
※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。
中古スマホ全体の取引数は、2022年4月~6月と比べて10.8%減少しました。 新古品は20.2%減少、中古品は9.2%減少しました。
では、iPhone/Android/iPadの市場ごとに見た場合、取引数にはどのような変化があったのでしょうか。
本記事では、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。
中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2022年4月~6月と2022年7月~9月を比較しています。
iPhone SEシリーズの取引数が増加
iPhone全体の取引数は、2022年4月~6月と比べ12.1%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が22.5%減少、中古品が10.3%減少しています。
2022年4月~6月の取引数は、新古品が減少し中古品が増加しましたが、2022年7~9月はいずれも減少結果となりました。
iPhone 8の取引数は前四半期と比較すると減少しているものの、引き続きランキングのTOP3を占めています。
一方、前四半期から大きく順位を上げたのがiPhone SE (第2世代)とiPhone SE (第3世代)です。
iPhone SE(第2世代)の取引数に関しては、2022年7月1日に行われたiPhone・iPadの一斉値上げによりユーザーが中古スマホ市場に流れたことが影響していると考えられます。
2020年に発売された比較的新しい端末ながらも、20,000円台と安価で手に入ることから需要が高まったという見立てです。
また、iPhone SE(第3世代)に関しては、一部家電量販店で実施されているキャリア版iPhoneのセールにより大幅に取引数を伸ばしたと考えられます。
iPhone 7は前四半期に引き続きランクインはしているものの、最新版iOS 16のアップデート対象外となることが発表されたため、今後の取引数は減少していくでしょう。
6機種が新たにランクイン
Android全体の取引数は、2022年4月~6月と比べ8.2%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が15.8%減少、中古品が6.9%減少しました。
ランキングを見ると、TOP10は大きく顔ぶれが変わり、新たに6機種がランクインしています。
OPPO Reno5 Aは20,000円ほどの新古品が中心に取引されている一方で、他の5機種(Xperia XZ1 Compact・AQUOS sense2・AQUOS sense3 basic・AQUOS sense・Xperia XZ1)は4,000円〜7,000円台の比較的安い価格で多く取引されています。
OPPO Reno 5Aの取引数が増加した要因には、ワイモバイルが「緊急値下げ」と称した端末単体の割引を行ったことが挙げられるでしょう。
また、前四半期に大きく順位を上げていたPixel 6は取引数が減少し、平均価格は60,137円となりました。キャリアのオンラインショップではPixel 6の在庫切れが続いているため、取引数に影響した可能性があります。
TOP10の顔ぶれは変わらず
iPad全体の取引数は、2022年4月~6月と比べ13.4%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が22.6%減少、中古品が14.1%上昇しました。
順位の変動はあるものの、TOP10の顔ぶれに大きな変化はなく、iPad mini4、iPad(第5世代)、iPad(第6世代)を中心に取引されています。
iPad mini4は2015年に発売されたモデルですが、現在もサポート対象になっており、16GBの場合15,000円前後の価格で購入できるため、中古市場で継続的な人気を集めています。
iPad (第5世代)、iPad (第6世代)もサポート対象でありながら当時の販売価格から半額程度まで値下げされており、安さと機能性を求める一定層の需要を満たしているモデルとして今後も取引数の好調が続いていくと見られます。
総評
2022年7~9月は、全体的に2022年4~6月と比べて取引数が減少しています。
2022年4月〜6月は中古スマホ全体の取引数が増加傾向にありましたが、今期は全体の取引数が10.8%減少しました。
iPhoneは、iPhone SE(第2世代)とiPhone SE(第3世代)の取引数が増加しましたが、ユーザーが中古スマホ市場に流入したことや家電量販店で実施されているキャリア版iPhoneのセールが要因になっていると考えられ、今後の取引数にも影響しそうです。
Androidは、TOP10の様相が大きく変わり新たに6機種がランクインし、10,000円以下で手に入る安価なモデルを中心に取引数が増加しています。
iPadは、サポート対象のモデルのなかでも安価で購入できるiPad mini4、iPad(第5世代)、iPad(第6世代)の取引数が好調となっており、今後もこの状況が続いていくでしょう。
1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ
中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
関連キーワード