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- 更新日:2023年03月09日
SIMロックは解除できない場合がある?非対応機種の対処法
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スマホを他社に乗り換える際、端末ごと買い替えると金銭的な負担が大きくなります。そこでおすすめなのが、端末はそのままでSIMロック解除し、乗り換える方法です。
SIMロック解除しSIMカードだけ移行するなら、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア同士はもちろん、格安SIMへの移行もさらにお得にできます。
ただし、SIMロックは解除できない場合もあるため、対処法も含めて知っておくことが大切です。
目次
SIMロック解除とは
SIMロック解除を簡単に説明すると、「端末にかけられたロックを解除して、他のキャリア、通信事業者でも使える状態にすること」です。
スマホにはSIMカードと呼ばれるICチップが入っており、これに電話番号やキャリアの契約情報が記録されています。
しかし、一定の条件を満たすとSIMロックは解除が可能です。端末はそのままで他社に乗り換えができるため、大手キャリアで購入した端末を使い月額料金の安い格安SIMに移行して、スマホをさらにお得に使えます。
また、ロックを解除したSIMフリー端末は、海外の事業者が提供するSIMカードの利用も可能です。
海外旅行の際には、短期契約できるものや、プリペイド式の海外SIMを購入し、国内で購入したスマホを自由に使えます。SIMロック解除することで、スマホの利便性はさらに高まり、お得に使いやすくなるでしょう。
SIMロックは原則廃止に
総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」改正により、2021年10月1日以降に新たに発売された端末は、正当な理由がない限りSIMロックなしでの販売が義務化されました。
そのため、自身でSIMロック解除をする必要はなくなりつつあります。
キャリア別SIMロック解除の方法
スマホの大手三大キャリアである、au、ドコモ、ソフトバンクは、2021年10月以前に販売された全ての端末には、基本的にSIMロックがかかっています。
そのためSIMカードを差し替えたい場合はロック解除が必要ですが、方法はキャリアごとに異なります。それぞれの違いを知り、スムーズにSIMロックを解除しましょう。
auのSIMロック解除方法
SIMロックを解除するには、まずは一定の条件を満たさなければなりません。auの場合は、以下の条件をクリアしているか確認しましょう。
- 2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種であること
- 契約者本人が購入していること
- ネットワーク利用制限中ではないこと
- 機種購入日から101日目以降であること
- 解約済みの場合は解約日から100日以内
上記に加え、端末の分割購入代金および、紐づく回線のau利用料金の支払いをクレジットカードに設定していることも条件です。
これらの条件を満たしていないと、SIMロック解除はできないため注意が必要です。ただし、購入期間の制限はあくまで分割購入の場合で、一括購入なら即日解除も可能です。
ただし、これにも条件があり、一括購入でも長期的な端末代の割引を適用している場合は、分割払いと同様の解除基準が適用されることもあります。
SIMロックの手続き方法・手順
SIMロック解除の手続きは、「ネットから行う」か「ショップで行う」のどちらかです。ショップで行う場合は、手数料3,300円(税込)が発生します。
ネットから自身で行う場合は、まずはスマホの製造番号である、15桁のIMEI番号の確認が必要です。確認方法は以下の3つです。
- 電話発信画面で「*#06#」と入力
- Androidの場合:設定→端末情報→端末の状態
- iPhoneの場合:設定→一般→情報
IMEI番号を確認した後は、「My au」にアクセスし、IMEI番号を入力します。
入力後はSIMロック解除可能か判定が出るため、解除可能なら「こちらのお手続き」から申請を進めましょう。移行画面の内容に沿って進め、「この内容で申し込む」をタップして終了です。
auのSIMロック解除方法は、こちらの記事をご覧ください。
ドコモのSIMロック解除方法
ドコモの場合も、au同様解除の条件がありますが、細部のポイントが異なります。
- SIMロック解除対象機種であること
- 契約者本人が購入していること
- ネットワーク利用制限、おまかせロックなどの各種ロックがかかっていないこと
- 機種購入日から101日目以降であること
- 解約済みの場合は解約日から100日以内であること
上記に加え、該当する端末の分割購入代金および、紐づく回線のドコモ利用料金の支払いをクレジットカードに設定していることも条件です。
購入期間に関する定めはauと同じで、一括払いなら即日解除も可能です。
手続き方法・手順
SIMロック解除の方法は、ネットとショップ、さらに電話での操作もできます。ネット経由の場合は、IMEI番号を確認し、その後「My docomo」にアクセスします。確認方法は、以下の通りです。
- 電話発信画面で「*#06#」と入力
- Androidの場合:設定→端末情報→端末の状態
- iPhoneの場合:設定→一般→情報
My docomoにアクセスした後は「docomoオンライン手続き」から「SIMロック解除」→「お手続きへ」と進みます。その後IMEI番号や必要事項の入力を行い、「手続きを完了する」をタップして終了です。
電話の場合は、ドコモ回線なら「151」、それ以外の回線からなら、「0120-800-000」に電話しましょう。音声案内に沿って進めることで、SIMロックの解除が可能です。
この際にもIMEI番号は必要です。他にはネットワークの暗証番号も求められるため、事前に確認しておきましょう。
ソフトバンクのSIMロック解除方法
ソフトバンクの解除条件は下記を参考にしてください。
- 2015年5月以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種であること
- 契約者本人が手続きすること
- 各種の機能制限やネットワーク利用制限がかかっていないこと
- 機種購入日から101日目以降であること
- 故障や水濡れがないこと
基本的なポイントは他社と同じで、他キャリア同様一括購入なら、即日解除も可能です。
手続き方法・手順
SIMロック解除の方法はau、ドコモと同様でネットかショップかの2つに分けられます。解除の際には、事前にIMEI番号を確認しておきましょう。
- 電話発信画面で「*#06#」と入力
- Androidの場合:設定→端末情報→端末の状態
- iPhoneの場合:設定→一般→情報
IMEI番号確認後は、「My SoftBank」にログインし、手続きを進めますが、パソコンとスマホで操作画面が若干異なるため注意が必要です。
パソコンの場合は料金プランから「オプションの確認・変更」→「SIMロック解除対象機種の手続き」で進みます。
スマホは「契約内容の確認・変更」から「SIMロック解除対象機種の手続き」と進めましょう。以降はIMEI番号や必要情報を入力して、手続きは完了です。
ソフトバンクのSIMロック解除方法は、こちらの記事をご覧ください。
すべての機種がSIMロック解除できるわけではない
SIMロック解除をすれば、スマホをさらに便利でお得に利用できますが、全ての機種が対応しているわけではありません。
SIMロック解除に対応した機種でないと解除できないため、非対応機種については確認しておきましょう。
iPhoneの場合
iPhoneでSIMロック解除に対応しているのは、「iPhone 6s 以降の機種」の機種です。
基本的には新しい機種ならロック解除には対応しているため、ここ数年のうちに購入したものなら問題はないでしょう。非対応なのは「iPhone 5c」や「iPhone 5s」「iPhone 5」といったかなり古いモデルです。
これらの機種を使っている場合、そもそも端末自体が古いため、使い勝手が悪く、最新のバージョンアップに対応できないこともあるでしょう。SIMロック解除非対応の機種なら、端末を買い替えることをおすすめします。
Androidの場合
Androidの場合は、「2015年5月以降に発売された機種」は、全てSIMロック解除が可能です。そのため、機種の発売時期に注意が必要で、購入したのがこれ以前なら、ロック解除はできないと考えましょう。
しかし、キャリアによっては、2015年5月以前に発売されたものでも、一部ロック解除に対応している場合があります。
古い機種を使っているからといって、必ずしも解除できないとは限らないため、一度キャリアに問い合わせてみるとよいでしょう。
またAndroidもiPhoneと同じで、SIMロック解除に対応していない古い機種は、そもそも使い勝手が良くないため、端末を買い替えるのもおすすめです。
SIMロック解除できない機種で格安SIMを使う方法
実はSIMロック解除ができない機種でも、格安SIMを使う方法があります。
一部機種では、ロックがかかったままでも格安SIMに乗り換えが可能です。SIMフリー端末より自由度は下がるものの、組み合わせ次第ではSIMロック端末でも使えることは覚えておきましょう。
どの格安SIMに乗り換えるか悩んでいる方は、格安SIMの料金の安さ・通信速度の速さを比較し、人気のおすすめ格安SIMを紹介した記事をご覧ください。
端末と同じ通信回線を使う格安SIMを選ぶ
そもそもSIMロックは、同じキャリアでしか使えないという制限ではなく、同じ通信回線でしか使えないという制限です。
つまり契約先の事業者が変わっても、使用している通信回線が同じなら、SIMロック端末でも乗り換えはできます。
大手キャリアはそれぞれ独自の通信回線を持っているため、ロックがかかった端末で他社のSIMカードは使えませんが、格安SIMは別です。
格安SIMは、大手のように自社で回線を持っておらず、キャリアの回線をレンタルし、通信サービスを提供しています。
auならau回線、ドコモならドコモ回線、ソフトバンクならソフトバンク回線を利用する格安SIMを選ぶことで、ロック端末でも乗り換えが可能です。
ただし、格安SIMとの組み合わせに問題がなくても、端末自体が古すぎると格安SIMの乗り換えに対応できない場合もあるため、注意しましょう。
au回線の格安SIM
au回線を使用している格安SIMは、以下の6社です。
- UQ mobile
- mineo
- IIJmio
- BIGLOBEモバイル
- 楽天モバイル
- nuroモバイル au回線
選択肢はそれほど多くないものの、ロック端末でも利用できる場合があるのが大きな強みです。端末ごとに細かい条件は違うため、ロックがかかったまま乗り換えるなら、本当に使えるかどうか事前に確認しておきましょう。
また、UQ mobileはauのサブブランドです。サブブランドについてはこのあと詳しく説明します。
ドコモ回線の格安SIM
ドコモ回線を使用している格安SIMは、以下の10社です
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBEモバイル タイプD
- IIJmio タイプD
- b-mobile
- y.u mobile
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- NifMo
- mineo Dプラン
- nuroモバイル ドコモ回線
- HISモバイル
他のキャリアと比べて、選択肢が多いのが魅力でしょう。ただし利用できる契約内容は限定されていることが多いため、この点には注意しなければなりません。
ソフトバンク回線の格安SIM
ソフトバンク回線を使用している格安SIMは、以下の7社です。
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBEモバイル タイプD
- IIJmio タイプD
- b-mobile
- y.u mobile
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- NifMo
- mineo Dプラン
- nuroモバイル ソフトバンク回線
- HISモバイル
ソフトバンクはドコモの次に選択肢が多く、サブブランドのワイモバイルがあるのも魅力の1つです。
各キャリアのサブブランドとは
サブブランドとは、各大手キャリアのグループ会社が運営している低価格帯ブランドのことです。
通常格安SIMは、独自の通信設備を持たず大手キャリアの回線をレンタルしてるため、通信速度や安定性が低い場合があります。
しかし、サブブランドなら提供元の大手キャリアとほぼ同等の条件で通信設備を利用できます。格安な料金プランで、充実したサービスが利用できる点がサブブランドの魅力でしょう。
現時点ではauとソフトバンクがサブブランドを提供しています。auのサブブランドはUQ mobile、ソフトバンクのサブブランドはワイモバイルです。
格安SIMでスマホをお得に使おう
SIMロック解除をするには、まず解除条件や対応機種を確認する必要があります。
仮に解除できなくても、ロックありの状態で格安SIMへ乗り換えることも可能です。性能が高い大手キャリア提供の端末と、料金の安い格安SIMの組み合わせが特におすすめです。
スマホは組み合わせ次第で自由に使えるため、SIMロック解除ができなくても諦める必要はありません。
自分に合った方法を探し、より便利に、お得にスマホライフを楽しみましょう。