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  • 更新日:2024年10月22日

USIMカードとは?SIMカードとの違いや機種変更時の手続き方法を解説

USIMカードとは?SIMカードとの違いや機種変更時の手続き方法を解説

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結論、USIMカードはSIMカードとほぼ同じ機能を持っています。

SIMカードと異なるのは、以下表のように、使える回線とセキュリティ強度だけです。

しかし、eSIMカードとは多くの点で異なります。

タイプ形状利用方法契約&変更セキュリティ回線海外利用
SIMカードプラスチックのカードカードをスマホに直接差し込む
変更時にはカードの物理的な交換が必要
SIMカードの変更で契約も変更できる
契約は1つまで
技術的に古め2G・3G・4G・5G
古いカードは4G・5G未対応のこともある
SIMロック解除&各国の周波数に対応しているならOK
USIMカードプラスチックのカードカードをスマホに直接差し込む
変更時にはカードの物理的な交換が必要
SIMカードの変更で契約も変更できる
契約は1つまで
SIMカードより強化されている3G・4G・5GSIMロック解除&各国の周波数に対応しているならOK
eSIMカードスマホに内蔵の電子チップ契約情報(プロファイル)をダウンロードする
物理的な交換はいらない
スマホ上でプロファイルを追加&削除するだけ
1台で複数契約でき、切り替えもできる
SIMカードのみの盗難・紛失のリスクがない3G・4G・5G現地のeSIMをカンタンに契約できる

今回は、「USIMカードって何?」「USIM・SIM・eSIMどれがいいの?」とお悩みの方に向けて、USIMカードの基本情報をまとめました

USIMカードの選び方やトラブルの対処法なども解説しているので、ぜひご覧ください。

USIMカードとは:SIMカードとほぼ同じ

USIMカードとは?

  • 通常のSIMカードとほぼ同じ
  • SIMカードより4Gや5Gとの相性が良い
  • SIMカードよりセキュリティーが向上された

先ず、「SIM」という言葉は「Subscriber Identity Module」から来ており、電話番号・国コード・認証鍵・プロバイダ名などの契約者情報を収納するための箱のようなものです。発行手数料はキャリアによって0円や3,850円と異なります。

SIMカードが無くても、WiFiがあればスマホやタブレットを使えます。しかし、電話番号が利用できないため、電話番号を必要とする2段階認証などが行えません。

そして、USIMカードは、通常のSIMカードと機能がほぼ同じ、物理的なプラスチック製のカードで、スマホなどのデバイスに差し込んで使います。

SIMカードと違う点は、3G以降の通信規格に対応するために作られたことです。SIMカードも5G対応ですが、4Gや5Gの利用にはより相性の良いUSIMカードがおすすめです。

また、セキュリティ面でも、USIMカードはSIMカードと比べて強化されているのが特徴です。

さらに、USIMカードであれば電話帳も保存できるため、機種変更時もデータ移行の手間が省けます。

SIMカード・eSIMカードとの違い

  • SIMカードとの違い
    回線・セキュリティ・電話帳の保存
  • eSIMカードとの違い
    回線以外の全項目

先ずは比較表でカンタンに比べてみてください。

タイプ形状利用方法契約&変更セキュリティ回線海外利用
SIMカードプラスチックのカードカードをスマホに直接差し込む
変更時にはカードの物理的な交換が必要
SIMカードの変更で契約も変更できる
契約は1つまで
技術的に古め2G・3G・4G・5G
古いカードは4G・5G未対応のこともある
SIMロック解除&各国の周波数に対応しているならOK
USIMカードプラスチックのカードカードをスマホに直接差し込む
変更時にはカードの物理的な交換が必要
SIMカードの変更で契約も変更できる
契約は1つまで
SIMカードより強化されている3G・4G・5GSIMロック解除&各国の周波数に対応しているならOK
eSIMカードスマホに内蔵の電子チップ契約情報(プロファイル)をダウンロードする
物理的な交換はいらない
スマホ上でプロファイルを追加&削除するだけ
1台で複数契約でき、切り替えもできる
SIMカードのみの盗難・紛失のリスクがない3G・4G・5G現地のeSIMカードをカンタンに契約できる

また、以下の様にキャリアによって呼び方が異なります。機能は同じため、名前で惑わされないように注意が必要です。

SIMカードUSIMカードeSIMカード
ドコモUIMカード
FOMAカード(3G専用)
UIMカード
FOMAカード(3G専用)
ドコモeSIM
auau ICカード
au Nano ICカード
au ICカード
au Nano ICカード
au eSIM
ソフトバンクUSIMカードUSIMカードソフトバンクeSIM
楽天モバイルSIMカードSIMカード
USIMカードと呼ばないことが多い
楽天モバイルeSIM

ここからはSIMカード・eSIMカードの特徴を詳しく見ていきます。

SIMカードとは

次にSIMカードは、利用・契約方法や形状はUSIMカードと同じです。しかし、使用できる回線が異なります。

SIMカードは2Gから始まり、USIMカードと比べて古い技術が使われているため、4Gや5Gとの互換性ではUSIMカードより劣ります。

また、セキュリティ面でも、USIMカードの方が強化されています。

eSIMカードとは

最後にeSIMカードとは、SIMカードやUSIMカードのように物理的なカードがなく、スマホに内蔵されている電子チップに契約者情報をダウンロードして使えるタイプです。

SIMカードとUSIMカードは端末1台につき1カードまでしか契約できませんが、eSIMカードであれば契約者情報をダウンロードするだけなので、スマホ1台でも複数のeSIMカードと契約できます

また、eSIMカードは海外に行くときに便利です。SIMカードやUSIMカードはキャリアが渡航先の国でローミングサービスと提携している必要があります。

しかし、eSIMカードなら空港などでQRコードをスキャンするだけで契約者情報をダウンロードでき、オンラインでの購入も可能なため、渡航前にも契約できます。

USIMカードの選び方

USIMカードの選び方はSIMカードの選び方と同じです。

ここではそんなUSIMカードを選ぶ際に気にするべき4つのポイントを解説します。

持っている端末に対応しているか

USIMカードは種類によって、同じキャリアでも対応端末が異なるため、お持ちの端末で使えるかのチェックが必要です。

例えば、ソフトバンクであれば、「iPhone 専用 nano USIMカードA(C2)」はiPhone6~13など以外は未対応のため、iPhone14以降では使えません。

そのため、例のケースでは、iPhone6からiPhone13への機種変更ではUSIMカードの変更は不要ですが、iPhone14以降に乗り換える場合は対応する「nano USIMカードA(S)」に変更が必要です。

各キャリアのUSIMカードと対応機種は以下の各社公式サイトに載っているので、ぜひチェックしてみてください。

【公式サイト】USIMカードの対応機種一覧

※ドコモは動作確認済み機種一覧を設けていません。

音声通話付きかどうか

USIMカードには音声通話ありと、そうでないデータ通信専用があります。

音声通話プランは「デュアルタイプ」などと呼ばれることもあり、月額は数百円ほどデータ通信専用プランより高くなっています。以下はmineoでの月額料金例です。

データ容量音声通話あり
(税込)
データ通信専用
(税込)
1GB1,298円880円
5GB1,518円1,265円
10GB1,958円1,705円
20GB2,178円1,925円

音声通話ありでも通話時間に上限があります。1回の通話なら5分、月の合計が65分なら0円などです。

プランやサービスによって異なるので、特に通話時間が長い方はチェックしてみてください。

料金・データ容量・通信速度

USIMカードの料金プランはデータ容量で異なる場合もあれば、最大通信速度で異なる場合もあります。

データ容量で異なる場合では、3GB・5GB・10GB・20GBなど、提供している毎月のデータ利用上限で月額料金が変わります。

多くのサービスがこの形式を採用しており、LINEMO・UQ Mobile・NURO Mobileなどがあります。

以下はLINEMOの月額料金例です。

データ容量ベストプラン
(税込)
3GB990円
10GB2,090円
20GB2,970円
30GB3,960円

最大通信速度で変わる場合は、最大通信速度3Mbps・1.5Mbps・300Kbpsのようになりますが、データ無制限で使えます。mineoなどがこの形式を採用しています。

以下はmineoでの月額料金例です。

最大通信速度月額料金
(税込)
3Mbps2,200円
1.5Mbps990円
300Kbps660円
32kbps250円

毎月の利用データ容量がある程度決まっているなら「容量で変わるプラン」、毎月の使用データ容量が多いなら「最大通信速度で変わるプラン」がおすすめです。

オプションサービスで選ぶ

USIMカードなどのSIMサービスは他の通信サービス(ポケット型WiFiなど)と比べてオプションサービスの種類が豊富で、0円で加入できるオプションも数多くあります。

例えば、UQ Mobileであれば、着信転送・緊急通報位置通知・危険なサイトを防ぐ「あんしんフィルター」や「未成年WEBフィルター」などのオプションを0円で付けられます。

有料であれば以下のオプションなど、数多くあります。

  • 三者通話:220円(税込)
  • 迷惑電話撃退:110円(税込)
  • VPNが使える「ギガぞうWi-Fi」:165円(税込)
  • 故障紛失サポート:418円(税込)
  • @uqmobile.jpが使えるメールサービス:220円(税込)
  • 副回線サービス:429円(税込)

各サービスにユニークなオプションサービスもあるので、ぜひ公式サイトからチェックしてみてください。

USIMカードの変更手続きについて

ここではUSIMカードの乗り換え・機種変更の手続きについて解説します。

他社乗り換え時の手続き

他社乗り換え時の手続きは、各キャリアのUSIMカード購入の流れに沿って行います

各キャリア公式ページでは、手続きの内容を「機種変更」「乗り換え」などから選択できます。

下記から各キャリア公式ページに移動できるので、ぜひクリックしてみてください。

しかし、他社端末の場合はSIMロックの解除手続きが必要な場合があります。2021年9月以前に発売された機種は、SIMロックがかかっている場合が多いので注意しましょう。

機種変更時の手続き

新旧端末のUSIMカードのサイズが同じであれば、旧端末のUSIMカードを新端末に差し替えるだけで完了です。

新旧端末のUSIMカードのサイズが異なる場合は、各携帯電話会社でサイズ変更の手続きが必要です。

機種変更時

  • USIMカードのサイズが同じ:カード差し替えのみ
  • USIMカードのサイズが異なる:サイズ変更の手続きが必要

SIMカード発行手数料は携帯電話会社によって異なります。

(税込)SIM/USIMカードeSIM
ドコモ3,850円0円
(キャンペーン中のため)
au3,850円0円
ソフトバンク3,850円0円
(My SoftBankで発行の場合)
楽天モバイル3,300円0円

USIMカードの取り扱い方法

ここでは、USIMカードのみを購入した場合や、トラブルでUSIMカードを再挿入する時に知っておきたいUSIMカードの取り出し・取付方法を解説します。

繊細なUSIMカードを扱う時に注意すべき点も解説しています。

取り出し方

USIMカードは、スマホに収納されているトレイを引き出して取り出します。トレイの位置はスマホごとに異なりますが、多くの場合スマホの側面か背面にあります。

USIMカードの基本的な取り出し方を以下にまとめました。

  1. USIMカード取り出しピンをホールへ水平に差し込む
  2. トレイをまっすぐ引き出して本体から取り出す
  3. トレイからUSIMカードを取り外す
  4. トレイを本体に差し込んで奥までまっすぐ押し込む

取り付け方

USIMカードの取り付け方法は以下の通りです。

  1. USIMカード取り出しピンをホールへ水平に差し込む
  2. トレイをまっすぐ引き出して本体から取り出す
  3. 切り欠きの向きをあわせてUSIMカードをトレイにしっかりと取り付ける
  4. USIMカードを乗せた状態でトイレを本体に差し込む

「USIMカード未挿入です」エラーの対処法

USIMカードの交換後、端末に「USIMカード未挿入です」と表示された場合はエラーが発生しています。

原因として考えられるのは接触不良です。

このような場合には一旦電源をオフにして、USIMカードオープナーを使ってUSIMカードを取り出しましょう。次に、USIMカードと接触する部分を柔らかい布で拭き、USIMカードを取り付けます。

それでも改善されない場合は、携帯電話会社の店舗やサポートに問い合わせてみてください。

取り扱いの注意点

取り付けや取り外し以外にも、USIMカードを取り扱う際に注意したいポイントがあります。

金属部分には触れない

ICチップ部分は汚れたり傷が付いたりすると、読み取り不能になる可能性があります。直接手で触れたり指紋をつけたりしないようにしましょう。

手袋をするとかえって作業がしにくくなります。不安な場合は薄手のゴム手袋をするとよいでしょう。

必ず電源をオフにして正しい向きで入れる

電源が入っている状態でUSIMカードを交換すると、故障などの原因に繋がります。交換する際には、電源は必ずオフにしておきましょう。

また、USIMカードの交換時に向きを間違えると読み取り不良になるため、USIMカードの向きはしっかり確認してから差し込んでください。

USIMカードのトラブル例と対処法

ここではUSIMカードの使用時に起こり得るトラブルとその対処法を解説します。

トラブルが起こる前にも確認し、すぐに対策できるようにしておくのがおすすめです。

紛失や盗難

USIMカードには電話番号や契約者情報といった個人情報が記録されているため、紛失や盗難には注意して扱うことが大切です。

万が一紛失したり盗難に遭ったりしたときは、契約している携帯会社に回線停止の連絡をしましょう。その後、USIMカードの再発行をします。

USIMカードが認識されない

対処法

  • 電源を切る
  • カードを再挿入する

USIMカードが認識されない場合はUSIMカードの汚れや故障、またはスマホ側の故障・不具合・設定などが原因として挙げられます。

そんな時は端末の電源を切り、カードの取り出し・取り付けを再度行ってみてください。

USIMカードの取り扱いでは、カードの金属部分は傷つきやすいため、触れないように注意して行ってください。

「SIMカードなし」や「無効なSIMカード」のエラー

対処法

  • 機内モードをオン・オフ切り替える
  • 電源を入れ直す
  • キャリア設定のアップデートを確認する
  • USIMカードを挿し直す

「SIMカードなし」や「無効なSIMカード」のエラーが表示された場合は、上記の対処法を行ってください。

まず、機内モードがオフかチェックし、解決しなければ端末の電源を入れ直します。

ここまでで解決しなければ、設定メニューからキャリア設定のアップデートを確認し、最新の設定がインストールされているか確認してください。

これでもダメなら、USIMカードを取り外して再度しっかりと挿し直し、接触不良を解消しましょう。

通信や通話ができない

対処法

  • ネットワーク設定・障害・メンテナンスを確認
  • モバイルデータ通信をオンにする
  • 支払い状況を確認する
  • おやすみモードをチェック
  • 機内モードをオフにする
  • 着品拒否を解除する
  • 電源を入れ直す
  • 差し直す
  • すべてのコンテンツを設定を削除する

通信や通話ができない場合、設定が問題であれば、モバイルデータ通信が入っていない、機内モードがオンになっているなどが原因です。

ネットワークそのものが原因の場合は設定や各社公式サイトから障害・メンテナンスの有無を確認し、必要に応じて時間を空けて試すことが大切です。

また、支払いが滞っているとインターネットに接続できなくなります。

これらをチェックしても問題がなければ、端末の電源入れ直し・USIMカードの再挿入を行ってみてください。

これでもダメなら近くの店舗やオンラインでの相談がおすすめです。

コンテンツや設定の削除はデータが全て消えてしまう最終手段になるので、バックアップを取るなどの準備や注意が必要です。

他の端末で使えない

対処法

  • USIMカードの種類を変更する

機種変更後にUSIMカードが使えなくなった場合、そのUSIMカードが新しい端末に対応していない可能性があります。

USIMカードには種類があり、サイズや対応端末が異なります。

下記の各社公式サイトからお持ちのUSIMカードの対応端末(スマホ・タブレットなど)を確認してみてください。

【公式サイト】USIMカードの対応機種一覧

※ドコモは動作確認済み機種一覧を設けていません。

不要になったUSIMカードは返却が必要?

不要になったUSIMカードの取り扱いは、携帯電話会社によって異なります。

返却が必要な場合は携帯電話会社の案内に従って返送し、返却不要な場合は自身で破棄しましょう。

USIMカードを破棄する方法

USIMカードには個人情報が記録されているため、破棄する際にも十分注意が必要です。USIMカードを破棄する方法は、主に2つです。

  • ハサミを入れる
  • シュレッダーにかける

ハサミを入れるだけでは不安な場合は、複数に分けて処分するとよいでしょう。こうすることで、破片からデータを復元される可能性が低くなります。

各携帯電話会社の対応

不要になったUSIMカードについては、携帯電話会社によって対応が異なります。主な携帯電話会社のUSIMカードの取り扱いをまとめました。

携帯電話会社名 返却の有無
ドコモ 必要
au 不要
ソフトバンク 必要
例外あり
楽天モバイル 不要
BIGLOBE
モバイル
Dタイプ:必要
Aタイプ:不要
IIJmio 必要
mineo Dプラン:必要
A・Sプラン:不要

返却が必要な事業者が多いものの、契約プランによっては返却が不要なケースもあります。

機種変更時にはUSIMカードのサイズや種類に注意しよう

USIMカードのサイズや種類は端末や携帯電話会社ごとに異なるため、機種変更する際にはしっかり確認しておくことが大切です。

USIMカードについてのまとめ

  • USIMカードは各社で名称が異なる
  • 機種変更時は対応しているUSIMカードの種類を確認する
  • USIMカードの取り外しは慎重に

USIMカードは精密機器のため、取り扱いには十分注意しましょう。

不要になったUSIMカードの取り扱いは携帯電話会社ごとに異なりますが、返却が必要なケースが多くなっています

携帯電話会社によっては、解約からUSIMカードの返却までの期日を設定している場合もあります。USIMカードの返却が必要な場合は、携帯電話会社の案内に従ってきちんと返却しましょう。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
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