20GBでどれくらい使える？20GBプランが安い格安SIMも紹介

ahamoやLINEMOなど、様々な格安SIMで20GBプランが提供されています。

しかし、「20GBで何をどれくらいできるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、20GBでできることについて、SNSの利用や動画の視聴などのコンテンツごとに解説します。

20GBプランの契約を検討している方は、自身の利用状況にぴったりなプランかどうか確認してみてください。

20GBでできること

月に20GBのデータ容量があれば十分と感じる方も多いでしょう。しかし、動画の視聴をメインで利用する場合、月末までにデータ容量を使い切ってしまうこともあります。

ここでは、20GBでできることについて解説します。

メールは約41,800通やりとりできる

20GBすべてをメールの送受信に利用する場合、41,800通程度のやり取りが可能です。これをニュースサイトの閲覧に置き換えると、およそ69,800ページにも及びます。

	20GBあたり
メールの送受信	約41,800通
ニュースサイトの閲覧	約69,800ページ

最近では、高画質での動画視聴や映画のダウンロードなど、データの消費量が多いコンテンツの人気が高まっています。

しかし、メールのやり取りやニュースサイトの閲覧がメインの使い方なら、20GBで十分足りるでしょう。

Instagramは約30時間使える

総務省が発表した資料によると、2023年におけるインターネットの利用目的のうち、SNSは80.8%です。

出典:総務省

FacebookやXなど様々なSNSがあり、ここ最近はインスタ映えという言葉が流行したようにInstagramの利用者が増加しています。

20GBのデータ容量があれば、Instagramで写真を約92,529枚閲覧できます。

これは、1枚の写真を閲覧する際に、216KB程度のデータを消費することをベースに算出した結果です。時間に換算（1秒で1枚表示）すると、1ヵ月で約30時間近く使えます。

また、Instagramでは24時間限定で投稿できる「ストーリーズ」機能があります。ストーリーズを1回閲覧すると1.8MB程度を消費するため、20GBなら10,000回以上閲覧できます。

音楽のストリーミング再生は約595時間

スマホでは、音楽のストリーミングやダウンロードができます。

Apple Musicでは、1曲を約2.8MBでストリーミング再生できるため、20GBなら約595時間の再生が可能です。

Apple Musicで5分の曲をダウンロードする場合、20GBなら約292時間分の音楽をダウンロードできます。

これは、ダウンロード時のデータの消費量が、5分の曲につき約5.7MB必要であることをベースに算出した結果です。

これだけ使えれば、音楽のストリーミング再生やダウンロードも20GBで十分といえるでしょう。

LINE通話は約660時間使える

最近では、通話やメッセージのやり取りができる無料通話アプリの人気が高まっています。しかし、無料通話アプリはデータ容量を消費するため、使い過ぎには注意が必要です。

LINEを利用する場合、1GBで33時間程度の通話ができるため、20GBなら約660時間話せます。

ビデオ通話の場合、3時間でおよそ1GBのデータ容量を消費します。20GBでは60時間程度のビデオ通話が可能です。

また、メッセージをやり取りする場合、1回あたり2KB程度のデータ容量を消費します。

これを20GBに換算すると、約1,000万回のメッセージをやり取りできる計算になります。

このように、LINEの利用で必要なデータ容量は少ないため、20GBで十分といえるでしょう。

20GBで動画はどれくらい視聴できるか

メールのやり取りやニュースサイトの閲覧に比べると、動画の視聴は多くのデータ容量を消費します。

ここでは、20GBで動画をどれくらい視聴できるかについて解説します。

YouTubeは約89時間

YouTubeは世界最大の動画共有サービスです。YouTubeの動画を1日3時間程度視聴すると、1ヵ月で20GBを使い果たすことになります。

YouTubeでは、4分間の動画再生で14.9MB程度のデータ容量を消費します。

これを20GBに換算すると、約89時間の視聴が可能です。YouTubeの利用が多い場合、20GBではデータが足りなくなる可能性があります。

自宅にWiFi環境があればデータ使用量を節約できますが、そうでない場合は使い過ぎに注意しなければなりません。

YouTubeで動画を視聴することが多い方は、自宅のWiFi環境を整えたり、1日の視聴時間を決めておくなどの工夫が求められます。

画質別の視聴可能時間

動画の画質もデータの消費量に影響します。

YouTube画質別の視聴可能時間の目安

高画質になるほど多くのデータ容量を消費します。144pと1,080pでは、20GBでの視聴可能時間に162時間の差があることがわかります。

自宅にWiFi環境がない場合は、低画質に切り替えて視聴するとデータ使用量の節約につながるでしょう。

TikTokは約40時間

若者を中心に人気が高いTikTokの場合、2時間程度の視聴でデータの消費量が1GBを超えるため、40時間程度で20GBに達します。

TikTokの場合、YouTubeと違って画質の設定ができません。

画質の設定でデータ消費量を節約できないため、長時間の利用を想定するならWiFi環境を用意するのがおすすめです。

携帯会社では、対象サービスがカウントフリーになるオプションを用意している場合があります。しかし、TikTokは対象サービスに含まれていない場合が多いのが現状です。

映画のダウンロードは約6時間分

映画のダウンロードは、YouTubeやTikTokの視聴よりも大容量のデータが必要です。

iTunesの場合、20GBで約6時間分の映画のダウンロードが可能です。そのため、1ヵ月に3～4本程度の映画をダウンロードすると20GBを超えます。

映画のダウンロードに加えて動画もよく視聴する場合、20GBのデータ容量では足りなくなる可能性が高くなります。

自宅にWiFi環境があればデータ使用量を節約できますが、そうでない場合はデータの消費量に注意しましょう。

20GBのプランがあるおすすめ格安プラン・格安SIM

20GBのプランがあるキャリアの格安プランや格安SIMについて解説します。

※ここで紹介しているランキングは、各社のサービス内容を総合的に評価し、編集部が選定したものです。

(※1)音声通話付きSIMの月額料金です。
(※2)「みんなのネット回線速度」に掲載されている2024年8月直近3ヵ月のデータを引用しています。

1位：楽天モバイル｜20GB超過後も無制限で高速通信できる

楽天モバイルは従量制の料金プランを採用しているキャリアです。月額料金は3GBまで、20GBまで、無制限の3段階で変わります。

実際に使ったデータ容量で料金が決まるので、「20GBも使うかわからない」「20GBだと足りないかもしれない」という方におすすめです。

楽天回線のほかに、パートナー回線であるau回線が使えるため幅広いエリアで通信できます。

また、国内通話がかけ放題の「Rakuten Link」アプリを利用可能です。アプリは無料で使えるため、通話の利用が多い方にも適しています。

Rakuten 最強プラン	月額料金 (税込)
〜3GB	1,078円
3〜20GB	2,178円
20GB〜	3,278円

【楽天モバイル公式】詳細はこちら

2位：LINEMO｜LINEのトークや通話がギガフリー

LINEMOは、ソフトバンクから提供されている料金ブランドです。ソフトバンクの高品質な回線を格安料金で利用できます。

ベストプランVの料金は、20GB以内なら月額2,970円(税込)、30GB以内なら月額3,960円(税込)です。3GB～10GBのベストプランもあります。

また、LINEアプリのトークや音声通話、ビデオ通話などをデータ消費なしで利用可能です。そのため、LINEのヘビーユーザーの方におすすめです。

LINE以外の通信ではデータを消費しますが、スマホプランではデータ容量超過後も最大1Mbpsで通信できます。1MbpsはYouTubeの標準画質の動画を視聴できる速度です。

さらに、契約から7ヵ月目までは1回あたり5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」オプションを無料で利用できます。

【LINEMO公式】詳細はこちら

3位：ahamo｜5分以内の通話が無料

ahamoは、ドコモの料金プランの1つです。月額2,970円(税込)でドコモ回線の通信を20GB利用可能です。基本プランは20GBのみですが、大盛りオプションを追加すれば100GBまで増量されます。

5分以内の国内通話が無料で利用できるため、短時間の通話が多い方にもおすすめです。

また、海外でも面倒な切替手続きをせず、追加料金なしで利用できます。月20GBまでであれば、ahamoの対象地域(海外91の国・地域)でそのまま通信可能です。

※ahamoに関する注意点

サービスに関する内容
※ahamoでは、一部ご利用できないサービスがあります。

⽉額料⾦について
※機種代⾦別途

国内通話料⾦について
※5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。
「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料⾦がかかります。

海外パケット通信について
※15⽇を超えて海外で利⽤される場合は速度制限がかかります。
国内利⽤と合わせての容量上限です。

(税込)	ahamo
基本料金	2,970円
データ容量	20GB
大盛りオプション	1,980円
制限時速度	最大1Mbps
5分かけ放題	無料
24時間かけ放題(税込)	1,100円
データ追加	550円/1GB

【ahamo公式】詳細はこちら

4位：povo｜トッピングで20GBを30日間利用できる

povoはauが提供している格安プランです。基本料金は0円で、データ容量や通話オプションなどを自由にトッピングできます。

30日間利用できるトッピングメニューは、3GBと20GBの2つです。ほかにも、24時間データ使い放題や300GBなどの大容量のトッピングメニューがあります。

使わない月は、トッピングをせずに月額料金0円での運用が可能です。

高額なキャッシュバックはありませんが、様々な店舗やサービスの利用でギガが貯まる「#ギガ活」でトッピングの購入費用を節約できます。

5位：mineo｜20GB超過後は最大1.5Mbpsで利用可能

mineoは、トリプルキャリア対応の格安SIMです。ドコモ・au・ソフトバンクから好きな回線を選んで契約できます。

データ容量は最大月20GBで、月額料金は2,178円(税込)と格安です。通話機能が不要であれば、20GBで月額1,925円(税込)のデータ通信専用SIMがおすすめです。

10GB以上のプランでは、容量超過後も最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題の「パケット放題 Plus」が無料で利用できます。

【mineo】詳細はこちら

以下の記事では、格安SIMのキャンペーンを詳しく紹介しています。20GBプランをお得に契約するための参考にしてください。

20GBがすぐなくなる場合の対処法

20GBがすぐになくなる場合の対処法について解説します。データ使用量が増えたときの参考にしてください。

格安SIMの大容量・無制限プランに変更する

スマホの料金プランは、月間のデータ容量が多いほど月額料金も高くなるのが一般的です。

月間のデータ容量が20GBで足りない場合は、大容量・無制限プランに切り替えるのも選択肢の一つです。ただ、同じ携帯会社でのプラン変更なら、月額料金は高くなるでしょう。

スマホ代を節約しつつ大容量・無制限プランに切り替えたい場合は、料金がより安い格安SIMへの乗り換えがおすすめです。

格安SIMの無制限プランは月額2,000～3,000円程度で利用できます。

モバイルWiFiを契約する

月間のデータ容量が20GBでは足りない場合、自宅にWiFi環境を構築するとデータ容量の節約に繋がります。

WiFi環境を構築する方法はいくつかありますが、モバイルWiFiがおすすめです。モバイルWiFiは持ち運び可能な小型のルーターで、無線回線を利用してインターネットに接続できます。

データ容量無制限のプランが多いため、動画サービスも快適に楽しめるでしょう。

まとめ｜20GBでどれくらい使えるか

多くの携帯会社から、割安な20GBプランが提供されています。月間のデータ容量が20GBであれば、メールやLINE通話、音楽のストリーミング再生などが長時間利用可能です。

しかし、動画の視聴や映画のダウンロードなどデータ容量を消費しやすい使い方をしている場合には、20GBを超過する可能性もあります。

そのため、20GBプランへの切り替えを検討している場合は、想定される用途を考慮することが大切です。

20GBではデータ容量が足りないと考えられる場合は、大容量・無制限プランへの乗り換えやWiFi環境の構築という対策も検討しましょう。