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- 更新日:2019年06月11日
docomo with終了!5月最も存在感があったAndroidスマホとは
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総務省の指導により、各キャリアでスタートした新料金プラン。
プラン開始に伴い、様々な割引キャンペーンが5月いっぱいで終了しました。これらの動きを受けて、中古スマホ市場はどのように変動したのでしょうか?
本記事では、分離プランが中古スマホ市場にどのような影響を及ぼしたのか、5月の相場を元に解説していきます。
分離プラン前の駆け込み?docomo with端末が流通量を底上げ
2019年5月、最も取引量が多かったのはiPhone 7 32GB(ドコモ)、2位はiPhone 8 64GB(au)でした。
TOP10のラインナップは4月とほぼ同じでしたが、驚くべきはその取引量。携帯会社の需要期である4月に比べ、5月の方が取引量が多いという結果になったのです。
取引量増加の要因は、docomo withの新規受付終了が挙げられます。「docomo with」とは、対象端末購入で1,500円/月の割引が永年続くというキャンペーン。
今回1位にランクインしたiPhone 7 32GB(ドコモ)は、このdocomo withの対象端末でした。機種変更や解約まで割引が続くメリットの大きいキャンペーンだったため、駆け込み契約する層が多かったと考えられます。
実際、市場で流通したiPhone 7 32GB(ドコモ)のうち、約8割は中古ではなく新品未使用品。docomo withで購入したiPhone 7を新品のまま売却したと見られます。
圏外→TOP10に躍り出たAndroidスマホとは
順位変動が少なかったiPhoneに対し、Androidは大きく順位が入れ替わりました。なんと、4月にTOP10圏外だったモデルが3機種もランクインしたのです。
圏外から大躍進したのは、「Google Pixel 3(ソフトバンク)」「Xperia Z3(ドコモ)」「AQUOS EVER(ドコモ)」の3機種。Google Pixel 3は、前回1位だった「Xperia Z3 Comact」を抑えて2位まで順位を上げました。
Google Pixel 3が大きく順位を伸ばした理由の1つが、廉価版「Google Pixel 3a」の登場です。Google Pixel 3aは、ドコモ・ソフトバンクの夏モデルとして発表されました。
実はこの端末、Google Pixel 3とほぼ同じ機能を備えているため、Pixel 3a発売前に、ソフトバンクの代理店等がPixel 3の在庫を大量処分したのではないかと思われます。
6位のXperia Z3(ドコモ)は、2014年10月に発売したZシリーズの端末です。発売から少し年数が経っていますが、安定したスペックで人気を集めています。
現在Z5まで発売されていますが、価格とスペックのバランスが良いため、Z4・Z5よりもZ3を購入するユーザーが多いようです。
9位のAQUOS EVER(ドコモ)は、防水対応・おサイフケータイ搭載でありながら、平均価格2,629円で購入できます。
最低限のスペックが揃ってこの価格ということで、安い中古スマホが欲しいユーザーが、取引量を後押ししたと思われます。
総評
新料金プラン開始前、最後の月だった2019年5月。
プラン終了前の駆け込み需要が発生し、割引価格で購入した新品iPhoneが流通量を底上げしました。
Androidについては、発売から4~5年経った型落ちモデルが上位に食い込み、前回に比べ平均取引額が下がっています。
端末割引が規制されたこともあり、今後こうした「安さ」を求める動きは加速していくでしょう。
各キャリアの夏モデル発売と相まってどう市場が動くのか、来月も中古スマホ市場から目が離せません。
1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ
中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
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