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  • 更新日:2024年09月13日

2024年4~6月中古スマホ取引数ランキング

2024年4~6月中古スマホ取引数ランキング

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iPhone格安SIM通信独自の調査の結果、中古スマホ全体の取引数は、2024年1月~3月と比べて前四半期比 7.4%増加しました。 新古品は28.9%減少、中古品は10.3%増加という結果です。

この記事では、 iPhone・Android・iPadの各市場の取引数の変化にくわえ、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホで端末費用を抑えたい方、比較的新しい機種を安く使いたいという方は、「賢い消費」の実現に役立ててください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2024年1月~3月と2024年4月~6月を比較しています。

iPhone SE(第2世代)が初のトップに

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iPhone全体の取引数は、2024年1月~3月と比べ6.2%増加しました。商品状態の内訳は新古品が43.4%減少、中古品が9.6%増加しています。

トップ10までを見てみると、前四半期と同様に、iPhone8とiPhone SE(第2世代)の2機種がメインではあるものの、ランキングトップ定番のiPhone8をおさえて、ここ数年では初となるiPhone SE(第2世代)が1位にランクインしました。
3位と7位にも各キャリアの同機種が登場。iOS17からアップデートサポートが終了したiPhone8よりも、より高性能かつ安価で購入できるiPhone SE(第2世代)に、徐々に切り替えが進んでいる傾向が予想されます。

特にランキングトップとなるau版iPhone SE(第2世代)は、取引数変化率が一番高く、前四半期から60%増に。格安SIMや大手ECサイト、中古買取・販売店などが期間限定セールなどを開催しており、前四半期比で1,600円程度値下げ、平均価格も15,000円程度となったことが、順位上昇の要因と推測されるでしょう。

また、注目したいのは、前四半期に大きく順位を上げ今回も8位にランクインしたソフトバンク版iPhone12と、再度トップ10入りした10位のソフトバンク版iPhone11です。

どちらも比較的新しく機能面も充実した機種でありながら、安価である点が支持されていますが、ワイモバイルなどの格安SIMや中古スマホショップなどでのキャンペーンにより、平均価格の値下げが続いている状況です。
前四半期と比べると、ソフトバンク版iPhone12は5,200円程度、ソフトバンク版iPhone11は1,100円程度値下げし、2023年の第四半期(10月~12月)からの推移を見てもそれぞれ1万円程度、平均価格が下落しています。

このまま値下げが続くようであれば、機能性を求めるユーザーの需要もさらに高まり、世代交代が進んでいく可能性も考えられるため、今後の中古市場での順位変動にも注目です。

低単価Android端末の取引数が増加

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Android全体の取引数は、2024年1月~3月と比べ10%増加しました。 商品状態の内訳は、新古品が10.4%減少した一方で、中古品が12.2%増加しています。

中古端末の全体の取引が増えている中、ランキングを見てみると、低単価品の取引数が伸びており、上位3位の平均価格は5,000円を切っています。特に1位のau版AQUOS sense2においては、2,000円台で購入が可能となり非常に安価となっています。

その他、AQUOS sense3など前四半期同様、高性能でありながらも比較的低価格で好評のAQUOSシリーズが目立つ結果となっていますが、前四半期1位だったドコモ版AQUOS sense3は、今回の順位では6位に。オンラインストアなどでの端末セールなどの終了もあり、平均価格が1,200円ほど値上がりした影響で、取引数増加率も50%減となりました。

また、2位に新たにランクインしたau版Galaxy A20は、2019年発売のGalaxyエントリーモデルです。平均価格は3,500円程度で手頃感もあり、最低限使用できる性能を備えているため、近年増えているスマホ2台持ちのサブ機として利用する人も増えているのではないかと想定されます。

そして、前四半期33位から大きく順位を上げ、4位にランクインしたドコモ版Xperia 10 Ⅳは、取引数が前四半期比2倍以上となり、特に新品未使用品の取引数を大きく伸ばしています。
背景として、2023年3月に発売されたXperia 10 Ⅳは、今年の3月にNTTドコモが価格を改定。ドコモオンラインでは約42,000円も値下げとなりました。また、家電量販店のキャンペーンや中古ショップでは未使用品セールなども実施していたため、新品未使用品を安価に手にしたユーザーが多くいたことが推測されます。

iPad Airが引き続き人気

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iPad全体の取引数は、2024年1月~3月と比べ5.8%減少しました。商品状態の内訳としては、新古品が100%減少、中古品は5.3%減少しています。

今回はランキングの顔ぶれは大きく変わることはなく、前四半期に引き続き、iPad Airの人気が継続しています。また、iPad Proの10.5インチモデルも多く取引されており、この2つの端末を中心にランキングを占めている状況となっています。

特に上位となったiPad Airは、発売から10年の年数経過があるものの、活用次第では問題なく使用できるモデルです。平均価格も前四半期同様に5,000円弱で購入しやすく、動画専用として活用するなど複数端末を利用するユーザーからの需要が高い傾向にあるのではないかと予想されます。

一方、人気を二分しているiPad Proの10.5インチモデルは、それまでのiPadに比べ基本性能も大きく向上した端末です。2017年に発売したモデルではありますが、最新のiPadOS17にも対応しているので、今でも十分な性能を求めるユーザーに支持されていると考えられるでしょう。
平均価格もAmazonなどECサイトでの限定セールの開催により、第4位のソフトバンク版では前四半期比5,400円程度、第8位のau版では3,200円程度値下げされ、2万円前後となったことで、中古市場での人気が高まったと想定されます。

総評

2024年4月~6月は、前四半期の2024年1月~3月と比較するとiPhone、Androidは増加した一方で、iPadは取引数が減少する結果となりました。

iPhoneに関しては、今までトップを独走していたiPhone8より高性能な上に、安価で購入できるiPhone(第2世代)に、徐々に切り替えが進んでいくことが予想されます。

また、前四半期同様、iPhone12やiPhone11などの比較的新しい機種での平均価格の値下がりが続いている影響もあり、機能性を求めるユーザーの需要も高まるでしょう。

Androidに関しては、前四半期と比較しても、1万円以下で購入できる低単価端末の存在が目立つ状況となっています。ハイスペックさよりも最低限の機能があり、手軽に購入できるモデルが人気ですが、背景には近年のスマホ2台持ちユーザーが増えていることも想定され、前四半期同様に今回もその傾向に変化はなさそうです。

また、iPadに関しては、必要最低限の機能を備え手頃に購入できるモデルと、最新OSにも対応し十分な性能と価格バランスがいいモデルとに人気が分かれる結果となり、ユーザーの用途によって選ばれていると言えそうです。

今回の調査を通して見えるのが、キャンペーンなどを上手に活用し、手頃な価格で目的に合う機能を備えている機種を重視して選ぶユーザーが多いのではないか、ということです。

性能重視で新しい機種を使用したい、効率重視でサブ機種として使いたいなど、昨今のスマホ活用法も多様化しています。そのため、ユーザーが求める端末の利用目的によって求める端末も変わるため、中古スマホの顔ぶれや取引数にも大きく影響があります。

このトレンドは前四半期でも同様の傾向が見られましたが、今後もしばらく続いていくと予想されるため、中古スマホ市場がどう活性化していくのか、注目していきましょう。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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