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  • 更新日:2023年04月11日

iPhoneでは赤外線通信の代わりにAirDropを活用する

iPhoneでは赤外線通信の代わりにAirDropを活用する

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ケータイ端末同士でのデータのやり取りでは、赤外線通信が便利です。しかし赤外線通信ができる端末は限られており、iPhoneでは利用できません。

iPhoneには、赤外線通信の代わりとなる「AirDrop」という機能が搭載されており、これを使うことで、赤外線通信と同様の通信が可能です。

AirDropの使い方をマスターし、iPhoneを便利に使いこなしましょう。

iPhoneには赤外線機能が搭載されていない

iPhoneには赤外線通信の機能が搭載されていません。他社製品では機種によってスマホに赤外線機能が付いているものがありますが、iPhoneはこれまでのシリーズ全てで赤外線機能は搭載されていません

なぜ赤外線機能がないのか、その理由や代わりになる機能について知っていきましょう。

iPhoneに赤外線機能がない理由

iPhoneシリーズに赤外線通信機能がないのは、海外製品であることが関係しています。日本では一般的な赤外線通信ですが、海外ではそれほど利用されていないため一般的な機能ではないのです。

世界的に需要がないため、今後も搭載される可能性は低いでしょう。

赤外線の代わりになるツール

赤外線通信機能が搭載されていない理由として、代替機能があることも考えられます。

iPhoneには赤外線通信機能を搭載しなくてもそれと同等の通信を行う方法があります。

iPhone同士での通信はもちろん、他社スマホとの通信も可能なため、赤外線通信機能は必須ではないといえるでしょう。

iPhone同士ならAirDropで代用可能

iPhoneにはAirDropという機能がついており、これを使うことで赤外線機能の代用ができます。AirDropはWiFiやBluetoothなどの電波を使ってデータ通信を行う機能です。

データを送信する側と受信する側の両方がiPhoneユーザーでなければならず、他社スマホとは通信できません。

ちなみにiOSとMacOCでも通信が可能です。Apple製品同士なら、AirDropが使えると考えてよいでしょう。

QRコードやSMSを使う

他社のスマホとデータのやり取りをするにはQRコードを使ったり、SMSを使用したりする方法もあります。

アプリによってはQRコードを表示し、それを読み取ってもらうことでデータのやり取りが簡単にできます。

相手の電話番号を知っているなら、SMSで画像や動画、メッセージを添えて送ることも可能です。

赤外線通信の代わりに使えるAirDrop機能

iPhone同士でのやり取りが前提ですが、環境が整っているならAirDropを使ったデータのやり取りがおすすめです。

AirDropでできることは多く、赤外線通信と同等か、使い方によってはそれ以上に便利に使えます。ただし、注意点もあるため、細部のポイントまで把握して使うのが大切です。

AirDrop機能でできること

AirDropを使うと、次のことが簡単に行えます。

  • 近くにいるiPhone同士やMacPCとのデータ共有
  • 連絡先や画像などの送受信

メールやQRコード、SNSなどを使うよりも簡単に素早くデータ共有が可能です。

近くにいるiPhone同士やMacPCとのデータ共有が可能

AirDropはWiFiやBluetoothの電波を使用してデータ共有を行うため、近くにいる人と簡単に通信できます。

AirDrop機能が搭載されたのはiOS7以降で、MacBookなど、パソコンともデータ共有が可能です。

また電波が届く範囲なら複数人とのデータ共有も簡単にできるので、大勢でシェアしたい時にも便利です。

ただし距離が離れるとデータ共有ができないため、通信をする際には近くで行いましょう。

連絡先や画像などの送受信が簡単

AirDropは、連絡先やWebページのリンク、画像や動画など様々なデータを送受信できます。

いずれも共有ボタンを押すだけで簡単に送信でき、時間もかかりません。多様なシーンで便利に活用できるため使い方を覚えておくとよいでしょう。

AirDropの基本操作

使いたいタイミングでスムーズにAirDropを使いこなすために、基本の操作方法を抑えておきましょう。AirDropは事前に送受信する両方の端末で設定を行う必要があります。

また共有したいデータによって、操作方法が若干異なることも覚えておきましょう。

送信側と受信側で設定が必要

まずはデータを送信する端末で、WiFiかBluetoothをオンにします。機内モードになっている場合は解除しておきましょう。WiFi接続できない時はBluetoothの電波を使って送信することになるため両方オンにしておくと確実です。

受信側の端末では、設定アプリからAirDropの受信設定を行います。

設定から「一般」→「AirDrop」と進み、”連絡先のみ” か “すべての人” のどちらかを選択しましょう。

データを送ってくる相手が連絡先に登録されているなら「連絡先のみ」を、登録されていないなら「すべての人」を選びます。

「受信しない」にしていると、相手の送信準備が完了しても、データが送られてきません。

連絡先を共有したい場合

iPhoneに登録されている連絡先はAirDropを使い、以下の手順で簡単に共有できます。

  1. 連絡先アプリを開き、共有したい人の連絡先の情報を表示
  2. 連絡先下部の「連絡先を送信」をタップ
  3. 共有設定でAirDropを指定する

連絡先を受け取る側の画面には 「(送る側のiPhoneの名前)が1件の連絡先カードを共有しようとしています」 という通知が表示されます。ここで、「受け入れる」→ 「保存」 をタップすれば連絡先に登録されます。

様々なデータを送りたい場合

連絡先以外のデータを送るには送信したいデータを表示し、共有マークをタップします。共有マークは画面の下部に表示されており、「□」と「↑」が合体したマークです。

画像や動画、位置情報やWEBページのリンクなどが同様の手順で共有可能です。共有したい情報を開き、共有マークからAirDropを選択してください。

AirDropを使う時の注意点

便利に使えるAirDrop機能ですが、使い方を間違えるとトラブルにも発展しかねないため注意が必要です。

また、使い方次第では不便を感じてしまうこともあるため、利用時の注意点は正しく把握しておくことが大切です。

  • バッテリーの消耗が激しい
  • 知らない人とも通信できてしまう
2つの注意点を知り、AirDrop機能をスムーズに活用しましょう。

バッテリーの消耗が激しい

AirDropでデータを共有している間は、常にデータ通信が起きている状態です。そのためバッテリーの消耗が激しく、すぐに電池がなくなってしまうため注意が必要です。

極端なバッテリーの消耗を避けるためにも、データ共有は短時間で終わらせることが大切です。

Bluetoothは簡単に相手を見つけることができますが、通信速度はそれほど速くないため、動画など大容量のデータを送りたい場合はWiFiで接続するとよいでしょう。

iPhone 11以降なら「IEEE 8.2.11ax」という新しい規格が使用でき、前規格の11acの約4倍もの速度となる9.6Gbps(理論値)の超高速通信が可能です。

なお、WiFi接続といっても、IPv6を利用したピア・ツー・ピア(1対1)の通信となり、データ通信量は消費しませんのでご安心ください。

知らない人とも通信できてしまう

無線でデータのやり取りができて便利なAirDropですが、設定次第では知らない人とも通信ができます。

AirDropの機能をオンにした状態で、受信設定を「すべての人」にしていると知らない人から勝手にデータを送られる危険性があります。

いたずら画像やウイルスデータが送信されたという事例もあるため、共有設定は「連絡先のみ」か「受信しない」にしておくことがおすすめです。

受信対象を限定するか、必要な時だけ機能をオンにすることで、余計なトラブルは防げます。

赤外線アダプタを使えば赤外線通信が可能に

iPhoneには赤外線通信機能が搭載されていないため、赤外線でデータのやり取りをしたいときは代わりの機能を使わなければなりません。

しかし、赤外線アダプタというアイテムを使えば、iPhoneでも赤外線通信ができます。

専用アプリとIRアダプタを用意する

iPhoneで赤外線通信を行うには、専用のアプリと赤外線アダプタ(IRアダプタ)が必要です。

アプリは無料でダウンロードできる場合がほとんどですが、別途アダプタを購入する必要があります。

データ通信目的以外にも、専用アプリと連携させれば自宅の家電リモコンとして活用も可能です。しかし、販売は2010年頃がピークで、現在は国内で取り扱っているお店はほとんど見かけなくなりました。

そのため赤外線アダプタ・アプリ共に、海外から購入しないと入手は難しいかもしれません。

赤外線アダプタを使えばガラケーとの通信もできる

赤外線アダプタを使うことで、スマホだけではなくガラケーとのデータ共有も可能です。

相手の端末も赤外線機能を持っていることが前提条件ですが、環境さえ整っているならスマホとガラケー間での通信ができます。

ただし、現在は赤外線アダプタとそのアプリを見つけるのも困難です。

例えばガラケーからiPhoneへの機種変に伴うデータ移行のために赤外線通信を考えているのであれば、SDカードやPCを使うなど他の手段を考える方がよいでしょう。

自分にとって手軽な方法で通信を便利にしよう

iPhoneには、残念ながら赤外線通信機能は搭載されていませんが、代わりとなるデータ共有方法は多数あります。

専用のアプリとアダプタを用意することで、赤外線通信も可能です。AirDropを始め、便利に使える機能は多数あるため、自分に合った方法を見つけ、データ共有をスムーズに行いましょう。

今回紹介した便利な機能を見て、iPhoneの購入を検討している人もいるかと思います。

iPhoneは種類が多く、自分にぴったりのiPhoneをどうやって選べばいいかわからない方は、iPhoneの選び方を徹底解説した記事を参考にしてみてください。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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