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- 更新日:2020年02月10日
5Gスマホの動向はいかに—中古スマホ市場から見たアナリスト予測
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※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。
2020年は日本で5Gの商用サービスが始まることから、サービス開始に合わせて携帯電話各社から5Gスマートフォンが多数登場すると考えられます。
しかし、5Gスマホの販売が伸びて盛り上がるのは2020年の後半からだといわれ、国内の中古スマホ市場への影響は未だないと考えられます。
今回は、1月のiPhone・Androidの中古スマホ市場を見ていきながら、2020年を展望していきます。
※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2019年12月と2020年1月を比較しています。
2020年1月スマホ市場内訳
- 【2020年1月スマホ市場内訳】
- iPhone/Androidともに取引数増加
- 新古品/中古品ともに取引数増加
- iPhone:前月比+4.4%
- Android:前月比+3.2%
iPhone市場
2020年1月のiPhone全体の取引市場は、2019年12月と比べてiPhone全体の取引数は4.4%増加しました。
1月の中古iPhone端末ランキングトップ10の顔ぶれは、iPhone 7とiPhone 8が独占しているものの、取引数が最も増加したiPhone 8が4カ月ぶりに1位となりました。
中古市場で取引されたiPhone 8の商品状態別で見ると、最も取引数が多いのは新古品のiPhone 8 64GB(au)でした。
これは、au Online Shopにて3G回線・VoLTE非対応機種からiPhone 8にMNP契約すると、最大55,000円割引される「iPhone 8おトク割」の対象端末でした。
同キャンペーンの影響により、iPhone 8の新古品の取引数が増加したと考えられます。
同キャンペーンは、2020年3月のiPhone SE2発売に向けて、auがiPhone 8の新古品の割引を行ったと推測されます。
ランキング外ではあるものの、商品状態の内訳で最も取引数が増加したのは、iPhone XR 128GB(ドコモ)でした。
これは、ドコモで実施されている「はじめてスマホ購入サポート」の対象端末でした。
同キャンペーンは、ガラケーからスマホに切り替えるユーザーを対象に、機種代金サポートを提供しています。
その中でも、iPhone XR 128GBモデルに関しては高額のスマホ購入サポート額となっているため、キャンペーン対象ユーザーのニーズが集まったと考えられます。
しかし、ドコモオンラインショップでは既にiPhone XR 128GBがラインナップから外れており、継続性はないと推測されます。
Android市場
2020年1月のAndroid全体の取引市場は、2019年12月と比べてAndroid全体の取引数は3.2%増加しました。
1位のGalaxy A20は、2019年10月の法改正で端末割引が最大2万円に制限されたことによって、正規販売価格が2万円程度に設定されており、「端末実質0円」キャンペーンが適用できるように発売されたモデルです。
同端末は防水、Felicaなど最低限のスペックは備えており、2019年11月の発売から一か月後には中古市場での取引価格が3000円前後落ちて、13,000円ほどで取引されているためフリマ市場でも多く取引が成立しています。
6位のAQUOS ZETA SH-04Hは、やや傷や汚れあり、傷や汚れありのものが多く取引されました。
2019年12月ランキングでは、6000円~8000円程度での出品も目立ったものの、2020年1月はヤフオクで3000円を切る形で多く出品されており、大きく価格が下がったことから取引数が伸びています。
スマホ市場動向1月レポート
ここでは、2020年1月の中古iPhone・Android端末ランキングを踏まえて、市場に大きな影響を与えたニュースをまとめています。
iPhone市場変動予測
2020年2月のiPhone中古市場は、2020年3月のiPhone SE2発売によって大きな順位変動があると予測されます。
iPhone SE2の価格帯も4万円台との推測が最もらしく、新古品のiPhone 7,iPhone 8を購入検討しているユーザーが機種変更を控えるのではないかと考えられます。
近日、中古スマホ相場ランキングにて上位を独占しているiPhone 7,iPhone 8への人気が集まる中で、取引量は減少すると推測されます。
これに伴って、iPhone中古相場の平均価格が全体的に下がる可能性もあるため、今後の動向に目が離せませんね。
Android市場変動予測
今月の取引数増加を牽引したGalaxy A20の取引価格が下がってきているため、中古市場に流すメリットも薄れ、2020年2月のAndroid中古市場での取引数は今月と比べて減少すると考えられます。
スマホ市場変動予測
Androidスマホメーカー各社が2月に新作モデルの発表を控えています。
2020年3月には、iPhone SE2の発売が予測されているため、機種変更をするユーザーが減って、中古スマホの流通も減少すると考えられます。
2019年10月の法改正によって普及した低価格帯Android端末と、中古スマホ市場でも人気を独占しているiPhone 7,iPhone 8に代わり、iPhone SE2はシェアを集めるでしょう。
しかしながら、Phone SE2は5G非対応となっております。5Gに対応するスマートフォンは、サムスン電子が2020年2月11日(火)に「Galaxy Unpacked 2020」、SONYが2020年2月24日(月)に「Xperia 5 Plus」を発売する予定です。
中国の家電メーカーXiaomiは、2020年2月10日(月)の「Xiaomi Mi10」発売を予定していましたが、記者会見と合わせたプレゼンテーションを新型コロナウイルスの影響により中止しました。
他にも、1月末にハイテク電子メーカーの情報筋は、ロシアへの新型コロナウイルスの影響を考慮して、中国製スマートフォンの納品が中止されたことを明らかにしています。
HuaweiやXiaomi、Vivo、Realme、ZTE、Lenovoといったメーカーのガジェットの納品が延期となっております。
5G対応の最新端末を求める国内ユーザーは、「Galaxy Unpacked 2020」「Xperia 5 Plus」の2端末から選ぶことになるでしょう。
1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ
中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
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