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- 更新日:2023年06月15日
iPhoneのイコライザ機能とは?ジャンル別のおすすめ設定方法を解説
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iPhoneで音楽を聴いていて、「周囲の騒音が邪魔してよく聞こえない」「じっくり楽しみたい楽器がぼんやりしてしまう」といった不満を感じたことはありませんか?
そのような時に役立つのがイコライザ機能です。イコライザは、音響機器やオーディオ機器の持つ音声信号の特定の周波数帯域を変更する機能で、実はiPhoneのミュージックアプリにも備わっています。
ここではiPhoneでイコライザ機能を使いこなし、より満足できる音楽体験を得るための方法を解説します。
目次
iPhoneのイコライザ機能とは
iPhoneのイコライザ機能とは、低音・中音・高音のバランスを調整することで音の印象、つまり音質を変える機能です。
ここではiPhoneのミュージックアプリが持つイコライザ機能の概要を紹介します。
イコライザは本来の音に近づける機能
もともとイコライザとは「録音された音に戻す=イコールにする(Equalize)」という意味です。
録音・再生によるライブ感・本来の音を再現するためのものでしたが、一般的には「調整するもの」という意味で使われています。
iPhoneにプリインストールされているミュージックアプリには、イコライザ機能が標準装備されていますが、使いこなしているユーザーはあまり多くなく、不満を抱えたままでいることが多い傾向です。
23種類のプリセット機能搭載
音響機器のイコライザというと、どこか専門的な難しい細かな調整が必要のように感じるかもしれません。しかし、iPhoneでは「プリセット設定」を使うことで、初心者でも簡単に設定できます。
プリセット設定では音楽のジャンルや特徴にあわせて、あらかじめ音質のバランスが調整されています。
iPhoneのプリセット設定一覧
現在、iPhoneのプリセット設定は、以下の23種類があります。
Acoustic | 低音や高音が強調される ギターなどアコースティック楽器に向いている |
---|---|
Bass Booster | 低音を強調し重低音が小さなイヤホンでもかなり響きやすい |
Bass Reducer | 低音を抑え中音・高音が強調される |
Classical | 低音を上げて音の重厚感を増し高音を上げすっきりとした音質に調整する |
Dance | ダンスミュージックやメタルで低音・中音を強調する |
Deep | 重低音の多いディープミュージックに適している |
Electronic | 高音(電子音)が強調される |
Flat | 原音を忠実に再現する |
Hip-Hop | 低音・中音・高音それぞれの厚みを増す |
Jazz | ジャズやクラシックのバックグラウンドで流れる楽器の音が強調される |
Late Night | メリハリを抑えられて音がやさしくなる 深夜の視聴に合った設定 |
Latin | 低音と高音が強調される |
Loudness | 楽器の迫力が増す 低音・高音共に強調される |
Lounge | ボーカルが前面に押し出されるよう調整される |
Piano | ピアノ音域を中心に音色の響きがクリアになる |
Pop | ボーカルが強調され元気系の音質に調整される |
R&B | 低音域が強調されキレのある音質に変わる |
Rock | 楽器の低音と高音が強調されキレが増す |
Small Speakers | 小さなスピーカーに特化した設定 |
Spoken Word | 人間の声が中心のコンテンツ向けの設定 |
Treble Booster | 高音を強調しクリアになる |
Treble Reducer | 高音を抑え低音・中音が強調されたまろやかな音質 |
Vocal Booster | ボーカル強調に特化した設定 |
これだけあると、本当に適した設定がどれかを選ぶのは難しいでしょう。それぞれの設定を把握するまでは、いろいろ試してみるのがおすすめです。
iPhoneのイコライザ設定方法
ここからは、iPhoneのミュージックアプリを使って、実際に音質を調整する方法を紹介します。
調整方法自体は難しくありませんが、こだわりをもってベストな音質に調整したい場合は少しコツが必要です。
イコライザの設定手順
イコライザ設定は、ミュージックアプリからの変更はできません。iPhoneの設定画面から次の手順で行います。
- 「設定」をタップ
- 「ミュージック」をタップ
- 「再生」項目の中の「イコライザ」をタップして希望のプリセット設定をタップして完了
設定方法から分かる通り、この方法ではiPhoneの音楽全体の音質が調整可能です。
同じジャンル、楽器の音楽だけなら再調整しなくてもよいかもしれませんが、音楽の種類が変わると聴き心地は変わる可能性があります。
自分の好みに応じて設定する
好みの音楽は多くの場合1つではなく、幅広いジャンルにわたることが多いです。
そうなると、極端にいえば楽曲ごとに適したプリセット設定が違い、こだわるならば、それぞれに設定の変更が必要です。
そこまではしないとしても、その日の気分や状況によって聴きたい音楽は変わるものなので、必要に応じて設定するのが基本と考えておきましょう。
音楽自体だけ出なく、「Small Speakers」や「Late Night」のように、視聴に使う機器や視聴シーンにあわせた設定もあります。
音楽は楽しみ方も多様です。聞く状況に合ったプリセットを選ぶということも、頭に置いておくとよいでしょう。
iPhoneのイコライザ調整の注意点
iPhoneでは、プリインストールの「ミュージック」アプリ以外にも音楽再生アプリはたくさんあります。
しかし、このイコライザ設定は純正の「ミュージック」アプリにだけ反映され、他のアプリには効果がありません。
いわゆる「サードパーティアプリ」の中には、独自にイコライザ設定できるものもありますが、できないものもあります。音質にこだわりたい方は、満足のいくイコライザ設定ができるかどうかも確認しておきましょう。
iPhoneのイコライザ設定の選び方
iPhoneのプリセット設定は23種類もあるので、楽曲ごとにすべてを試せばかなりの時間や労力がかかります。
ここでは楽曲や視聴環境の特徴から、大まかなおすすめプリセット設定を紹介します。
ある程度プリセット設定を試していけば、だんだんそのプリセットの特徴がわかってきます。それまでは以下の選び方を参考に絞り込んだ設定から試してみるとよいでしょう。
ジャンルで選ぶ
最も簡単なのは、楽曲の「ジャンル」で選ぶ方法です。楽曲ジャンルがロックなら「Rock」を、クラシックなら「Classic」を選んで聴いてみることをおすすめします。
ジャンルがそのまま設定名になっているものには、Hip-Hop、Jazz、Latin、Pop、Rockがあります。まずはここから始めてみましょう。
強調したい音の高さで選ぶ
強調して聴きたい音の高さに特徴があれば、それに合わせた設定を選ぶのもよい方法です。
- 重低音を最大限強調したい:「Bass Booster」や「Dance」
- 電子音などの高音を強調したい:「Electric」
- すべての音をバランスよく強調したい:「Classic」
好みの楽器で選ぶ
音の高さよりも「特定の楽器の音」を強調したい場合は、楽器に合わせた設定を選びましょう。
聴きたいメインの楽器がシンセサイザーなら「Electric」、ピアノなら「Piano」といった具合です。
その他にも、ギターなら弦楽器系の音がよく聞こえる「Acoustic」、ドラムなら「Jazz」や「Electric」、ベース音がしっかり響く「R&B」などがあります。
ボーカルを引き立たせるPopやVocal Booster
JPOPやPopsならボーカルがメインとなるでしょう。そのようなときは、人の声の音域を強調する「Pop」や「Vocal Booster」、「Spoken Word」を聴き比べてみましょう。
ボーカルを引き立たせるとはいえ、盛り立てる楽曲もバランスよく強調されなくてはなりません。アーティストごとに、どのようなプリセット設定が合うのかを試してみるのも面白いかもしれません。
音楽を聴く環境で選ぶ
楽曲そのものではなく、視聴環境も音楽を楽しむための重要な要素です。
スピーカーなら大きさや性能によって、また多くの人が利用しているアップル純正のイヤホンとヘッドホンでも聞こえ方はかなり違います。
性能が高いヘッドホンやスピーカーなら、原音そのままに聞ける「Flat」の方がよいでしょう。
イヤホンはいくつかのタイプに分かれます。アップル純正イヤホンと同じオープンエアタイプなら低音が強調される「Bass Booster」、高音を強調するカナル型イヤホンなら「Treble Reducer」を試してみましょう。
ただし、これらの音響機器はそれぞれ性能も特性も異なります。いろいろな設定を試してみて、その中から自分のベストプリセット設定を探し当てましょう。
周囲の状況で選ぶ
通勤電車やバスの中では騒音に悩まされている人も多いはずです。そのような雑音の多い状況なら、低音・中音・高音をそれぞれ強調するHip-Hopを試してみましょう。
Hip-Hopは、雑踏の音と楽曲の音が混ざるような場合もバランスよく聞こえ、もちろんHip-Hopの楽曲も聞こえやすくなります。
逆に周囲に音が漏れないようにするなら、音のメリハリを抑える「Late Night」もおすすめです。
他にも、イコライザ機能ではありませんが、雑音が気になるなら周囲の雑音をかき消してくれる「ノイズキャンセリング機能】を使うのも1つの方法です。
原音を楽しみたいならflat
面倒な設定は必要ない、楽曲の原音をそのまま楽しみたい、という場合は「Flat」を使ってみましょう。「Flat」はすべての音域を強調や抑制なく、まさにフラットに聞ける設定です。
ミュージックアプリは、変更しない限りイコライザ機能は「オフ」となっていますから、変更したことがなければこれに変えるだけでも聞こえ方が変わります。
音質にこだわる方におすすめのイコライザーアプリ
「もっと自分好みのイコライザ設定がしたい」など、音質よりこだわるなら純正のミュージックアプリではなく、サードパーティのアプリを使うのもよいでしょう。
Equalizer+ HD music player
このアプリでは、低音から高音まで自由自在に設定できます。まさに自分好みの音質を作ることができるので、こだわるユーザーにぴったりです。
楽曲を自由にミックス、編集、カスタマイズでき、使っているヘッドホンに合わせて自動調節してくれるなど、最適な環境での音楽体験が可能です。
NePLAYER(エヌイープレイヤー)
このアプリがあれば、高価なハイレゾ対応音楽プレイヤーがなくても、iPhoneでハイレゾ音源を楽しめます。
音楽の再生状態が見える「ハイレゾビジュアライザー」も搭載しており、iPhone内の楽曲をさまざまな音楽機器でワイヤレス再生できるなど、音楽好きなユーザーにうれしい機能も備わっています。
イコライザをうまく使って新しい音楽体験を
iPhoneで毎日のようにiPhoneで音楽を聴いている方は、イコライザ機能を使うことでこれからの音楽体験がより素晴らしいものになる可能性があります。
イコライザ設定は楽曲をより魅力的にするだけでなく、もっと単純に聴きやすくしたり好みに応じて強調したりしてくれます。
好きな曲はもっと好きになり、あまり気にしていなかった曲の新たな魅力を発見できるかもしれません。
iPhoneの純正ミュージックアプリにあるイコライザは、23のプリセット設定を備えています。
初めて使うならまずは「Flat」や、楽曲のジャンル名のプリセット設定から試してみることをおすすめします。
イコライザ機能を使うことで、新しい音楽体験をしてみませんか?
最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。
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