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  • 更新日:2020年09月09日

新型iPhone 12シリーズ発売はいつなのか?中古スマホ市場に与える影響はいかに

新型iPhone 12シリーズ発売はいつなのか?中古スマホ市場に与える影響はいかに

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本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2020年7月と7月を比較しています。

ランキングトップ3の顔ぶれはいかに?

iPhone7月ランキング

2020年7月のiPhone全体の取引数は、7月と比べて0.5%減少しました。

iPhone全体の取引数は減少したものの、中古品は0.2%と前月をやや上回る結果となりました。

iPhoneの中古品は、5月から7月にかけて約5%近く減少する傾向でしたが、7月になってようやく落ち着きました。

コロナ禍での外出が回復しつつあるため、キャリア各社の店舗を利用して端末を購入するユーザーが一定層いるようです。

キャリア各社のコロナ対策の一部事例としては、横浜市中区にあるauみなとみらいの店舗で「セルフ機種変更」を導入しています。

スタッフが客と書面などを使って対面で接客をする従来の形ではなく、客がタブレットを使って手続きを進めることができるとのことです。

現在キャリア各社は、オンラインショップでの限定割引や各種対応サービスの幅を広げています。

iPhoneの中古品はやや増加しましたが、新古品の取引数は6.3%減少しています。

これは、前月ランキングで紹介したiPhone X 256GB(ソフトバンク)の新古品の取引数が、121台から15台と大きく減少したことが大きな要因だと考えられます。

ソフトバンクは、3G機種利用者向けの「3G買い替えキャンペーン」を7月15日に開始し、iPhone Xは同キャンペーンの対象端末でした。現在は、iPhone Xは在庫切れのため取引がされていません。

中古iPhoneランキングの顔ぶれは大きく変化していないものの、1~12位の間で機種の順位に変動が見られました。

中でも、3位のiPhone 7 32GB(au)は、傷汚れのある端末を中心に取引されました。

▼iPhone 7 32GB 傷や汚れあり端末の相場価格の月別推移(2019年7月-2020年7月)

iPhone 7

中古市場で取引されたiPhone 7の平均価格は10,438円となっており、4月から価格下落が継続しています。

これは、4月末に発売された新型iPhone SE(第2世代)の発売によってiPhone 8の相場価格が減少し、旧モデルのiPhone 7にも間接的な影響を与えたと考えられます。

ランキング外ではあるものの、前月比で最も取引数を伸ばしたのはiPhone SE(第2世代) 64GB(au)です。

4月に発売されたばかりのiPhone SE(第2世代)は、中古市場では新古品の端末を中心に取引されました。

これは、大手家電量販店の一括1円キャンペーンによるものだと考えられます。

一括1円キャンペーンはドコモとauにて実施され、ドコモは3Gケータイやスマホからのユーザーを対象に64GBモデルを一括1円で販売されました。

一方auは、3GケータイやスマホからのMNPだけでなく、機種変更ユーザーに対しても一括1円で販売されました。

そのため、同キャンペーンを利用したユーザーが換金目的で新品でiPhone SE(第2世代)を購入したため、新古品の取引数が増加したと考えられます。

初代iPhone SEは、前月ランキングでiPhone SE 64GBのSIMフリー端末が10位にランクインしていたものの、今月は取引数が減少しており12位にランクダウン。

▼iPhone SE(第2世代)と初代iPhone SEの相場価格推移

iPhone SE比較

iPhone SE(第2世代)は発売当初は定価より高い金額で取引されていましたが、キャリア各社のキャンペーン等の要因によって流通量が増加して相場価格が下落しています。

※グラフ上、初代iPhone SEの値段の相場価格が下落していないように見えるのは、iPhone SE(第2世代)と同じ条件で比較しているためで、初代iPhone SEも新古品の価格となっているので、約4年前に発売されたため新古品の流通は少なく相場価格には変動がないと考えられます。

Android新製品発売によるランキング変動?

Android7月ランキング

2020年7月のAndroid全体の取引数は、7月と比べて7.4%増加しました。

トップ3の顔ぶれは変わっていませんが、2位のGalaxy A20の取引数が前月と比べて37.5%減少しています。

Galaxy A20は新古品、中古品ともに取引数が減少しており、発売から1年が経過しようとしている点や、キャリアの端末割引の対象端末として在庫が捌けた点が要因としてあげられます。

今後、Galaxy A20の後継モデルとして発表されている「Galaxy A21」が国内でも発売されることが期待されているため、値崩れを恐れた販売店が価格を落として市場で取引をする可能性があります。

今月取引数を大きく伸ばして圏外からランクインしたのは、9位のHUAWEI P20 liteです。

▼HUAWEI P20 lite 目立った傷や汚れなしの相場価格の月別推移(2019年7月-2020年7月)

HUAWEI P20 lite

HUAWEI P20 liteの商品状態は、目立った傷や汚れのない端末を中心に取引されました。

2020年7月の相場価格は7,499円と、前月と比べて22.3%減少しています。

これは、昨年の米商務省によるHUAWEIおよび関連企業に対する事実上の禁輸措置の問題が関係しています。

この問題によって、一時HUAWEIの新機種にGoogleサービスを搭載することができなくなっていましたが、ソフトウェア更新のライセンスが繰り返し延長されることでアップデートを可能にしてきました。

7月13日(EST)にソフトウェア更新のライセンスが期限切れになる可能性が報道されたことが影響していると考えられます。

また、HUAWEIの関連企業38社が禁輸措置の対象に追加されるなど、HUAWEIへの規制強化は進んでおり、中古スマホ市場でのHUAWEIスマホの取引価格は継続して下落していくと推測されます。

コロナ第2波の影響により取引数の変化が

iPad7月ランキング

2020年7月のiPadランキングは、iPad mini4とiPad Air2が前月同様1位・2位を維持しています。

▼中古iPad市場全体の取引数の推移

iPad

iPad全体の取引数は前月比で11.4%減少しており、新型コロナウイルスの影響によってタブレット端末需要が高まった4月~5月と比較すると2割以上取引数は減少しています。

国内では第2波の影響を受けたものの、政府から外出自粛の要請は出なかったためタブレット端末の需要が落ち着いてきていると考えられます。

総評

iPhone SE(第2世代)が発売されてからすぐ、ネットでは2020年新型iPhone 12シリーズの発売に注目が集まっています。

海外メディアSvetapple.skでは、iPhone 12発売後にiPhone 11を値下げしてApple公式サイトでの販売を継続するとの噂も取り上げられています。

中国メディアGizmochinaでは、iPhone 12発売後にiPhone 11 ProシリーズおよびiPhone XRは販売を終了し、iPhone 11の価格を約58,800円に値下げして販売を継続する可能性があるようだと報じられています。

また、iPhone 12シリーズは充電器とEarPodsを同梱しないと予想されています。

iPhone 12シリーズはiPhone XS/XS Maxに並ぶハイエンドモデルであるため、高価格iPhoneへのユーザーのハードルを下げるためなのでしょうか。

先日、Apple Special Event 2020の日程が公式発表され、日本時間では2020年9月15日(火)午前2時~オンラインにて開催されることが決定しました。

今年は、新型iPhone 12シリーズの発表のみならず、新型Apple Watch Series 6、新型iPad Air 4の発表も期待されています。

Android市場では、最新機種も徐々に新古品として中古市場で取引されています。

例年、10月にはドコモの新作Android発表会が開催され、各社の最新モデルが発表されます。

新作発表会の前月である9月には、新作モデルの登場によって値崩れをする前に、スマホ市場では活発的に前回モデルが取引される傾向です。

HUAWEIスマホは取引価格は減少傾向が継続されるものの、取引数の増加が継続されるかは不透明で、ランキング圏外となる可能性があります。

現在、キャリア各社ではHUAWEIの最新端末に関して動きはない状況です。

【iPhone格安SIM通信について】

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。