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- 更新日:2020年11月12日
下半期のスマホ戦争!?iPhone、Androidの5Gスマホ普及なるか
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本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。
中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2020年9月と10月を比較しています。
iPhone 12シリーズ発売による旧モデルの値下げに注目
2020年10月のiPhone全体の取引数は、9月と比べて2.6%増加しました。
中古iPhoneランキングの1位は、iPhone 8 64GB(au)となっており、目立った傷汚れのないものから傷や汚れのある端末を中心に取引されています。
iPhone 8、iPhone 7の順でランキング上位を占めている傾向は変わっていません。
圏外より新たにランクインしたのは9位のiPhone 7 128GB(SIMフリー)と、10位のiPhone 8 64GB(SIMフリー)の2端末です。
それぞれ、SIMフリー版のiPhone 7は前月比で24.2%増、SIMフリー版のiPhone 8は前月比60.6%増となっており、取引数が大幅に伸びています。
SIMフリー版のiPhone 7は傷や汚れのある端末、SIMフリー版のiPhone 8は未使用に近い端末の取引数が増加。
これは、新型iPhone 12シリーズへの発売に伴うApple Storeでのiphone 11、iPhone XRの値下げによって、SIMフリー版のiPhoneユーザーが機種変更をしてiPhone 7/8が中古市場に流通したためだと考えられます。
圏外ではあるものの前月比で取引数が最も伸びたのは、iPhone 11 Pro 256GB(SIMフリー)とiPhone SE(第2世代)の2端末です。
SIMフリー版のiPhone 11 Proは前月比173.9%増となっており、目立った傷や汚れのない端末の取引数が増加。
メルカリやヤフオクでの個人出品が目立つことから、新型iPhone 12シリーズへの機種変更が要因だと考えられます。
iPhone SE(第2世代)は新古品の取引数が増加しており、iPhone全体の新古品の取引数の増加に寄与しています。
中古スマホ市場での平均取引価格は、以下のように推移しました。
iPhone SE(第2世代)の平均価格
- ドコモ版:42,915円(前月比-7.8%)
- au版:43,166円(前月比-3.3%)
- SIMフリー版:49,562円(前月比-6.8%)
公式Apple StoreでiPhone SE(第2世代)のSIMフリー端末を購入した場合と比較すると、約7,000円ほど安く購入できます。
iPhone SE(第2世代)はキャリア各社・MVNOで販売されており、契約時の割引を利用して新品端末を購入したユーザーが転売し、新古品の取引数が増加したと考えられます。
2020年秋冬モデルへの乗り換えユーザーの動きの現われか
2020年10月のAndroid全体の取引数は、9月と比べて9.2%減少しました。
商品状態の内訳は、新古品が20.4%減少、中古品が5.8%減少しています。
新古品の減少は、前月1位のAQUOS zero2(ソフトバンク)のオンラインショップでの在庫が終了したためだと考えられます。
AQUOS zero2はソフトバンクの2019年秋冬モデルで、11万円台のハイエンドモデルとして発売されましたが、前月の相場価格は36,078円と価格を落として取引されました。
中古品の減少に関しては、昨年の傾向から見ると9月~11月に取引数が下がる傾向にあります。
該当期間には、キャリア各社から秋冬モデルが発売されるため、ユーザーが買い控えをするからだと考えられます。
ランキング1~4位は前月と変わらない顔ぶれで、5位にXperia XZ2(au)、8位にAQUOS R compact(au)など、新たにランクインしている端末も目立ちます。
5位のXperia XZ2は、SIMロック未解除品の目立った傷や汚れのない端末の取引数が増加しました。
Xperia XZ2は発売から2年経過しているモデルで、10月17日(土)にauとソフトバンクから発売されたXperia 5 IIに乗り換えたユーザーの下取り端末が中古市場に流出したと考えられます。
8位のAQUOS R2 compactも2018年11月発売と約2年前のモデルで、目立った傷や汚れのない端末の取引数が増加。こちらも、Xperia XZ2と同様の要因が考えられます。
auは2020年秋冬モデルとして、「Pixel5」「Xperia 5 II」「Galaxy Note20 Ultra 5G」の3モデルを10月に発売開始しています。
総評
日本時間11月11日(水)深夜3時に、今年最後のApple Special Eventが開催されました。
今年のApple特別イベントは9月・10月・11月のトリロジー構成となり、多くのApple新製品を発表。
9月の特別イベントで発表された「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro Max」が、「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」を追いかけるように、11月6日(金)に発売されたため、今月の中古iPhone市場と同じような動きを見せると考えられます。
中古Android市場は、ドコモの2020年秋冬モデルの発売により同様の動きを見せると考えられます。
例年ドコモの秋冬モデルの発表会は、9月・10月に行われているものの、NTT完全子会社化の動きによってか今年は他社から大きく出遅れる形となりました。
Xperia 5 IIやGalaxy Note20 Ultraなど、ドコモが扱う機種は既に他社で発売されているため、ドコモが後を追う形となっています。
スマホ市場全体としては、菅政権の携帯料金引き下げに関する動きが活発化しており、今後もキャリア各社の新料金プランの導入や各種サービスの利便性が高まっていくと考えられます。
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1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ
中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
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