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  • 更新日:2022年08月02日

2022年4~6月中古スマホ取引数ランキング

2022年4~6月中古スマホ取引数ランキング

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iPhone格安SIM通信独自の調査の結果、中古スマホ全体の取引数は2022年1月~3月と比べて4.8%増加したことがわかりました。新古品は23.9%減少、中古品は11.8%の増加を見せています。

iPhone・Android・iPadの各市場の取引数の変化にくわえ、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホで端末費用を抑えたい方、比較的新しい機種を安く使いたいという方は、「賢い消費」の実現に役立ててください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2022年1月~3月と2022年4月~6月を比較しています。

人気が続くiPhone 12とiPhone 8

2022年4月~6月までのiPhone全体の取引数は前四半期(1月~3月)から3.9%増加しました。

新古品は前四半期と比較すると31.2%減となった一方、中古品は13.5%増と取引数の好調さがうかがえます。

中でもiPhone 12、iPhone 8は前四半期に引き続き人気の機種として上位にランクインしており、ランキングのトップ10内のほとんどを占めています。

iPhone 12に関しては大手通信3キャリア新古品の平均価格が上昇し、取引数が増加しました。発売から1年弱しか経過していない比較的新しい機種であることやiPhone 11シリーズ以降初めて5Gに対応した機種であることから、一定層からの支持があるようです。

また、iPhone 8は中古品の平均価格が値下がり傾向にあり、取引数は前四半期と比較してもほぼ横ばいの状況です。

取引数の好調には、最新機種「iPhone SE(第3世代)」の販売開始が影響していると考えられ、スペック向上を求めiPhone 8と同じサイズで軽量化が実現されたiPhone SE(第3世代)に機種変更をする動きが強まった可能性があります。

同時に、2022年6月に開催されたAppleの開発者会議「WWDC 2022」でiPhone 7のサポート終了が発表されたため、安価で手に入るiPhone 8の中古品の需要が高まったと考えられます。

Galaxy A22 5Gの好調が続く

2022年4月~6月までのAndroid全体の取引数は前四半期(1月~3月)から6.7%増加しました。取引数は新古品が4.5%減少、中古品が8.8%増加とiPhoneと同様のトレンドが見られます。

トップ10の顔ぶれもガラリと変わり、5G対応端末も多くランクインしています。

前四半期13位にランクインしていた人気機種「Galaxy A22 5G」の取引数が増加し、今期は1位へと順位を伸ばしました。

この結果はahamoでの取り扱い開始によるものと考えられ、販売日である2022年3月11日には他社からの乗り換えでGalaxy A22 5Gが5,500円(税込)で購入できるキャンペーンも同時に開始しました。

キャンペーンは終了日未定のため、Galaxy A22 5Gの取引数は今後も伸長していくと予想できます。

また、2021年10月に発売された「Pixel 6」も大幅に順位を上げ圏外から5位に移動しました。その取引数はなんと前四半期の460倍です。

これは、Googleストアで行われた「GWキャンペーン」で、Pixelが初めて値下げの対象となったことが大きく影響した可能性が高いと考えられます。

フリーマーケットアプリなどでも60,000円前後で出品されているケースが多く見られます。

iPad(第5世代)が上位を維持

2022年4月~6月までのiPad全体の取引数は、前四半期(1月~3月)から9.2%増加しました。商品状態の内訳は新古品が3.9%増加、中古品も9.2%増加で推移しています。

ランキングの入れ替わりはあるもののトップ5の顔ぶれは変わらずで、2万円前後のiPadが多く取引されている印象です。

順位を塗り替え1位にランクインした「iPad(第5世代)」、平均価格は16,000円前後と手ごろで、中古市場で取引が好調となっています。

また、「iPad mini4」の取引数も前四半期から増加傾向にあり、中古業界で人気が高まったと考えられます。

しかし、2022年6月に開催されたAppleの開発者会議「WWDC 2022」において、iPad mini 4がサポート対象外になるという発表があったため、今後の取引数に大きく影響が出ると見られます。

総評

2022年4月~6月までの中古スマホ全体の取引数は、前四半期(1月~3月)と比較すると4.8%増加し、なかでも中古品の取引状況が好調でiPhone・Android・iPadいずれも取引数が伸びています。

iPhoneの取引数に関しては、ランキング1位~5位をiPhone 12とiPhone 8が占める結果となりました。

iPhone 12やiPhone SE(第3世代)への乗り換えが増加したことや、サポートが今秋で終了するiPhone 7のユーザーが安価なiPhone 8の中古品に流れたことが影響したと考えられます。

また、2022年6月1日にはAppleがiPhoneの価格改定を発表し、値上げが行われました。中古市場でも同様に取引価格が上昇していくと予想されますが、新品と比較しても格安で販売されているため、中古品のiPhoneの需要は更に強まっていくでしょう。

なかでもiPhone 12は、5G対応機種であることやスペックの高さが決め手となり、取引数の好調が続くと考えられます。

なお、今回の値上げの対象から外れた「iPhone X」以前の機種や「iPhone SE(第2世代)」といった発売から2~3年程度が経過した機種の中古品は、価格重視のスマホユーザーからの需要が高く、今後の取引数が増加していくと推測されます。

iPadの取引数は、前四半期から引き続きiPad(第5世代)が最も多く、中古商品の人気が継続している状況です。

同じく好調を見せたiPad mini4に関しては、サポート対象から除外されることが決定したため取引数の大幅減少が予想されます。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。

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