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- 更新日:2023年10月19日
飛行機でWi-Fiは使える?仕組み・速度・WiFi設備のある航空会社を紹介!
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飛行機内でWiFiが利用できたら、楽しく過ごせると感じる方は多いのではないでしょうか。
数年前まで機内ではWiFiは利用できませんでしたが、最近では利用できる飛行機も増えてきました。
この記事では、機内でWiFiが使える航空会社を確認する方法や、注意点や繋がらないときの対処法をご紹介します。
目次
飛行機の中でWiFiは使える?
最近では特定の飛行機の中でWiFiが使えるようになりました。
しかし、飛行機の中で使える機内WiFiは特殊です。また、飛行機ならではのルールもあります。
ポケットWiFiを持ち込むのは禁止
機内では、個人で持ち込んだポケットWiFiなどのルーターは使用禁止です。そもそも、地上で使用しているWiFiルーターの電源を上空で入れても電波が届きません。
電波の問題以前に、電波を発するルーターの電源を入れることは、航空法で禁じられています。法律に反することなので気をつけましょう。
空港でレンタルしたポケットWiFiも同様に機内での使用禁止です。
ただし、飛行機を降りてすぐに空港でWiFiを使いたいという場合では、やはりポケットWiFiが活躍します。
ポケットWiFiの中でも、月額料金が安くキャッシュバックのあるカシモWiMAXがおすすめです。
以下の記事では、カシモWiMAXの評判について詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。
機内WiFiを利用すれば使える
ポケットWiFiがなくても、特定の航空会社が提供しているWiFiサービスを利用することで、機内でもWiFiを利用できます。これは、数年前にはなかったサービスです。
あくまで「特定」の航空会社なので、すべての航空会社が対応しているわけではありません。対応している飛行機かどうか、搭乗前に確認しましょう。
機内WiFiの仕組み・速度
地上で使用するWiFiと機内WiFiは仕組みが違います。
上空でフライトしている中どのようにして電波が届くのか、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
ここからは、機内WiFiの仕組みについて解説していきます。
機内WiFiの仕組みについて
フライト中でもなぜWiFiが使えるのかというと、地上から赤道上にある静止衛星を経由し、各航空機に電波を飛ばしているからです。
機体上部に電波を受け取るアンテナがあり、受け取った電波は機内専用のルーターのようなものから機内全体に分配されます。
例えばJALの国内線が契約しているサービスプロバイダのGogo社は、JCSAT–5Aという衛生を経由して、機内に電波を送っています。
ちなみに国際線はパナソニックアビオニクス社と契約しており、仕組みは同じです。
なお、飛行機に電波を送る仕組みは、衛星を経由するタイプばかりではありません。
Gogo社は、アメリカの国内線では地上から上空に向けて電波を送る仕組みの「ATG」システムを提供しています。
アメリカの場合は大陸で地続きなので「ATG」が向いており、日本は海の上を行くルートも多いため衛星経由が向いています。
機内WiFiの速度は遅い
地上で利用するWiFiの速度と比べると、そこまで速くはありません。機内で多くの人が利用した場合、電波が混雑してより繋がりにくくなります。
そもそも、フライト中の機内で電波を送受信できること自体が特殊です。地上ほどの安定感はなく、通信が中断することも珍しくありません。
ソフトウェアのアップデートやアプリのダウンロード、ネットに接続したまま動画視聴をするなどの行為はできないので注意しましょう。動画はダウンロードしておくなど、搭乗前に対策することが大切です。
なお、ファーストクラスに乗っている人だけが速いわけではなく、速度に関しては座席に関係なく平等です。
機内のWiFi設備がある航空会社
ANAの国内線と国際線、JALの国内線と国際線、エアアジアのWiFiについてまとめました。
航空会社名 | 料金 | 利用方法 | 利用時間 |
---|---|---|---|
ANA国内線 | 無料 | アプリをダウンロード | 離陸5分後から着陸5分前まで |
ANA国際線 |
有料(USドル) |
アプリをダウンロード | 離陸10分後から着陸10分前まで |
JAL国内線 | 無料 | 個人用画面またはポータルサイトから接続 | 離陸5分後から着陸5分前まで |
JAL国際線 |
有料(USドル) |
個人用画面またはポータルサイトから接続 | 離陸5分後から着陸5分前まで |
エアアジア | 10MB RA9 | ポータルサイトにアクセス | 離陸10分後から着陸10分前まで |
それぞれ詳細を見ていきましょう。
ANA国内線
料金は無料です。高度3,000フィート未満になると接続が切れるので、時間でいうと離陸5分後~着陸5分前まで利用できます。
搭乗前までにやっておきたいことを紹介します。
- ANA WiFi Serviceの対象機材を確認
- ANA公式モバイルアプリ「ANA」をダウンロード
アプリをダウンロードしたら、搭乗後に以下の手順でインターネットに接続しましょう。
- ANA WiFiサービスに接続してアプリを開く
- 機内モードをオン、WiFiをオン
- ワイヤレスネットワークSSID「ANA-WiFi-Service」を選択
- Androidの場合は左上の「三本線(サイドメニュー)」をタップ、iOSの場合は右下の「…(もっと見る)」をタップ
- 「国内線 機内WiFi」をタップ
- 「インターネット接続はこちら」、「接続する」をタップ
- e-mailアドレスを入力、利用規約に同意するをタップ
- 「新しいブラウザ画面を開く」をタップしたら、インターネットが利用可能
PCの場合も、WiFiをオンにして、ワイヤレスネットワークSSID「ANA-WiFi-Service」を選択するなど、手順はほとんど同じです。
ANA国際線
国際線の場合は有料(USドル)で、機内で申し込みをします。搭乗機種によって料金が異なるため、搭乗前に確認しましょう。
なお、ファーストクラスの場合は無料で利用可能です。ファーストクラス搭乗時に、客室乗務員から無料で使用できるWiFiスクラッチカードが配布されます。
また、高度10,000フィート未満になると自動的に接続が切れるので、時間でいうと離陸10分後~着陸10分前まで利用できます。シートベルトサインのオン・オフが目安です。
時間に限らず、国際線の場合は各国の規制が影響し、接続が不可になることもあるので注意しましょう。
搭乗前までにやっておきたいことを紹介します。
- ANA WiFi Serviceの対象機材を確認
- ANA公式モバイルアプリ「ANA」をダウンロード
- プログラム一覧からご希望のプログラムを選択し「お気に入りに登録」をタップ(メニュー右下のお気に入りにプログラムが追加される)
以下は、搭乗後の利用手順です。
- ANA WiFiサービスに接続してアプリを開く
- 機内モードをオン、WiFiをオン
- ワイヤレスネットワークSSID「ANA-WiFi-Service」を選択
- Androidの場合は左上の「三本線(サイドメニュー)」をタップ、iOSの場合は右下の「…(もっと見る)」をタップ
- 「国際線 MY SKY CHANNEL」をタップして接続
- お気に入りリストをパーソナルモニターに同期し、使用しているデバイスからプログラムの再生をコントロール
JAL国内線
WiFi対象便であれば無料で利用できます。
ビデオプログラムを視聴したい人は、搭乗前にアプリをダウンロードしておきましょう。アプリを使用せず、直接ブラウザからWiFiに接続する方法もあります。
機内WiFiサービスに対応しているかどうかも、搭乗前に確認しておくことが大切です。対応の可否は、予約時の「空席照会」で確認できます。
なお、Eメールの確認やインターネットの閲覧なら、ポータルサイトからメールアドレスを入力して接続します。以下は、アプリを使ってWiFiを利用する際の手順です。
- 機内モードをオン
- 個人用画面がある人は「Japan Airlines」に接続、個人用画面がない人は「gogoinflight」に接続
- WiFi設定から「gogoinflight」を選択
- JALアプリを開く
- Androidの場合は左上の「三本線(サイドメニュー)」をタップ、iOSの場合は右下の「…(もっと見る)」をタップ
- 「国内線 機内WiFiサービス」をタップ
- 「機内WiFiに接続する」をタップ
- JALサイトの「無料インターネット接続」を選択
- 「新しいアカウントを作成」または「ログイン」を選択
- Gogoアカウントを持っていない人は「新しいアカウントを作成」を選択、すでにアカウントを持っている人は「既存のGogoアカウントにログイン」を選択
- メールアドレスとパスワードを入力してログイン
- セキュリティー承認、「インターネット接続」をタップして完了
アプリを使用しない場合、WiFi設定から「gogoinflight」を選択してブラウザを起動させたら、その後の操作はほとんど同じです。
JAL国際線
国際線は有料(USドル)で、1時間プラン$ 9.15、3時間プランは$ 12.95、フライトプラン(24時間)が$ 16.80です。データ容量の制限はありません。
なお、ファーストクラスに乗る人は、客室乗務員から無料クーポンがもらえます。
機内WiFiサービス対象かどうかを確認しておきましょう。空席照会で「フライトの選択画面」のスケジュール欄にあるWiFiマークで確認できます。以下は、利用の手順です。
- 機内でWiFiに接続
- 機内モードをオン、WiFiをオンに
- ワイヤレスネットワークより「Japan Airlines」を選択し、WiFiに接続
- ブラウザを開くと自動的に機内WiFiポータルサイトが表示(表示されなかった場合はブラウザのURL欄に「jal-wifi.com」を入力
- 画面に従い、支払い方法や利用プランの選択などの手続きを行う
エアアジア
事前購入ができるプランと、機内のみ購入できるプランがあり、あわせて5つのプランがあります。5つのプランは以下の通りです。
- 10MB MYR9 または 1,125BIGポイント(チャットアプリ利用程度が目安)
- 20MB MYR18 または 2,250BIGポイント(ソーシャルメディア利用が目安)
- 50MB MYR38 または 4,750BIGポイント(Webサイト閲覧が目安)
- 100MB MYR48 または 6,000BIGポイント(音楽、動画視聴が目安)
以下は、利用手順です。
- WiFiをオン、「フライトモード」になっているか確認
- 「Free AirAsia WiFi」を選択
- 「Sign in」を選択
- BIGメンーシップのログインICとパスワードを入力
- ログインしたら、プランを選択して完了
機内WiFiを使用するときの注意点
機内WiFiには注意点があります。飛行機に乗った後に使えないことがわかっても、後戻りはできません。
事前に使用できないケースをおさえておきましょう。
機材によって機内WiFiが使えない場合がある
JALの場合は、ほぼすべての国内線機材で利用できます。例外として、国内線に国際線機材が入ることがあり、その場合は利用できません。
一方でANAの場合は、国内線でも機内WiFiが利用できない機材もあるので注意しましょう。ANAで利用できない機材は「B737-500・(735)」です。
一部が利用できない機材は「B787-8」「ボンバルディアDHC8-Q400」「A320・(32A)」です。()内は機種コードで、予約画面に表示されます。
装着機材の運行状況により変わったり、変更したりするので搭乗前に確認したほうが確実です。当日、飛行機の入り口の壁面に「ANA WiFi Service」があるかどうかで確認することもできます。
複数の機器で接続することはできない
スマホとパソコンなど、複数の機器で接続することはできません。1つのアカウントに対して1つのデバイスしか接続できないことに注意しましょう。
どうしてもスマホとパソコンの両方を利用したい場合は、スマホで接続していたアカウントを一旦ログアウトしてからパソコンでログインするなど、工夫する必要があります。
機内WiFiが繋がらないときの対処法
スマホでは接続できるのに、パソコンでは接続できないことがあるかもしれません。その逆も然りです。
WiFiや機内モードをオン・オフと切り替えたり、いったん電源を消して再起動することで改善できることがあるので、まず試してみましょう。それでも改善されない場合は、別の原因が考えられます。
例えばパソコンで利用しようとしたときに機内WiFiが繋がらなかった場合、DNSを手動設定にしていることで、DNSサーバーに接続できていないことが原因の可能性があります。
そのような場合は、DNSを削除することで、問題が解決できるでしょう。WiFiのアイコンをクリックし、該当するDNSをクリックして削除してみてください。
WiFiのDNSについては、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてお読みください。
機内WiFiで飛行機でもインターネットを楽しもう
ANAとJALの国内線なら、ほとんどの機材で機内WiFiが無料で利用できます。
国際線でも有料で利用できることもあり、機内でもインターネットを楽しめて便利に過ごせることがわかりました。エアアジアの場合も、有料で機内WiFiが利用できます。
いずれにしても、地上ほど電波は安定していませんが、数年前はWiFiが利用できなかったことを考えると、利用できるだけでも十分だといえるでしょう。
ただし、機内WiFiが使えない機材もあるので、予約する際に登場する便がWiFi対応かどうかを必ず確認するようにしましょう。
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