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- 更新日:2020年10月09日
新型iPhone 12シリーズ、20年Android秋冬モデル発売目前の順位変動か
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本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。
中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2020年7月と9月を比較しています。
iPhone全体の取引数は減少したもののある端末の取引数が大幅に増加?
2020年9月のiPhone全体の取引数は、7月と比べて3.7%減少しました。
中古iPhoneランキングの1位は、iPhone 8 64GB(au)となっており、目立った傷汚れのないものから傷や汚れのある端末を中心に取引されています。
中でも取引数の増加に寄与したのは傷や汚れのある端末で、相場価格18,000円と2万円を切る形で取引されました。
▼iPhone 8 64GBの商品状態別取引分布(2019年10月-2020年9月)
上記の表の通り、iPhone SE(第2世代)が発売された2020年4月以降、中古市場におけるiPhone 8の中古品の比率が増加。
今月取引数の増加に寄与したiPhone 8のやや傷汚れのある端末でも、総取引数の50%近くにのぼっています。
ランキング圏外ではあるものの、前月比で取引数を大きく伸ばしているのが、13位のiPhone SE(第2世代) 64GB(au)です。
中古市場で取引されたiPhone SE(第2世代)を商品状態別にみると、新品・未使用品の取引数が増加しています。
iPhone SE(第2世代)の新古品の9月相場価格は44,677円となっており、前月比で2,000円ほど価格を落として取引されました。
公式Apple StoreでiPhone SE(第2世代)のSIMフリー端末を購入した場合と比較すると、約5,000円ほど安く購入できます。
今回、au版のiPhone SE(第2世代)の取引数が増加したのは、キャリア各社の新規契約時と比較した際に最も安く購入できることが考えられます。
iPhone SE(第2世代)は、9月中旬から格安SIM業者の「BIGLOBEモバイル」「J:COM MOBILE」でもSIMフリー端末が発売されています。
BIGLOBEモバイルでは、音声通話SIMとセットで11月3日(火)までに購入すると、18,000円相当のGポイントが還元され、64GBなら実質28,200円、128GBなら実質33,360円となるキャンペーンも開催中です。
iPhone SE(第2世代)は名称こそ4インチスマホのiPhone SEとなっていますが、実質的には4.7インチスマホのiPhone 8の後継モデルとして今後も注目を集めると考えられます。
Pixelシリーズが再び注目を集める
2020年9月のAndroid全体の取引数は、7月と比べて4.5%減少しました。
中古Androidランキングの1位は、2020年1月に発売されたAQUOS zero2でした。
AQUOS zero2はソフトバンクの2019年秋冬モデルで、11万円台のハイエンドモデルとして発売されましたが、中古市場では相場価格36,078円で取引されています。
現在、キャリア各社が2020年秋冬モデルを発表(ソフトバンクは未発表)しているため、新作モデルの発売に向けて大幅に価格を落として在庫処分をしたと考えられます。
前月比で取引数を大きく伸ばしたのは、10位のPixel 3aです。
中古市場で取引されたPixel 3aを商品状態別にみると、新品・未使用品の取引数が増加。
ソフトバンク版のPixel 3aは、ソフトバンクオンラインショップで大幅に値下げが行われ、現在21,984円にて購入可能です。
これは、後継モデルの「Pixel 4a」の発売により、大幅に価格を落として在庫処分をしたためだと考えられます。
また、ソフトバンクの分割サービス「トクするサポート」適用時には、実質負担額10,992円(458円/月×24回)となっており、より手に入れやすい価格帯であることも要因だと推測できます。
中古市場におけるPixelシリーズの取引は増加傾向にあり、ソフトバンク版Pixel 4aの新品・未使用品の取引数も伸長しています。
10月中旬には、新型モデル「Pixel 5」「Pixel 4a(5G対応スマホ)」の発売が開始されるため、引き続き過去のPixelシリーズの取引も活発になると考えられます。
ランキングトップの顔ぶれは大きな変動なし
2020年9月のiPadランキングは、Pad mini4とiPad Air2の順位は入れ替わったものの1位と2位を維持しています。
▼iPadの取引数推移(2019年9月-2020年9月)
iPad全体の取引数は前月比2.6%増となっており、中でもiPad Air2の取引数が伸長しました。
9月16日(水)午前2時~開催されたApple Special Event 2020では、「iPad(第8世代)」「iPad Air第4世代」が発表されました。
今後のApple新製品のユーザーニーズの動向としては、ハイエンドモデルの最新iPadが欲しいユーザーと、大画面で価格の安い中古iPadが欲しいユーザーの棲み分けが進んでいくと推測します。
総評
Appleは、日本時間9月16日(水)午前2時~Apple Special Event 2020を開催しました。
発表された新製品は、「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE、iPad(第8世代)」「iPad Air4」。このほかにも、サービス面でいくつか新たなものが発表されました。
かねてより発売が噂されていた新型iPhone 12シリーズは同イベントでは発表されませんでした。
Given no travel to Cupertino due to Covid, it makes sense for Apple to break up the events more than they normally would since it essentially just slicing up video. Perhaps we will see an Apple event Three-Peat: Sept (Watch/iPad), October (iPhone), November (Mac).
— Mark Gurman (@markgurman) September 8, 2020
米メディアBloombergのMark Gurman記者のTwitterによると、Appleは新製品発表イベントを3回に分けて開催し、9月はApple WatchとiPad、10月はiPhone 12、11月はMacを発表する予定だという。
新型コロナウイルスの影響によって開発や生産に遅れが生じており、Apple社の幹部は7月の決算発表でiPhoneの発売時期について「今年は数週間遅れる」との見通しも表明しています。
新型iPhone 12シリーズは、iPhone 12 mini/iPhone 12のミドルレンジモデルと、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxのハイエンドモデルが有力とされています。
iPhone 12 mini/iPhone 12はiPhone XRの後継モデル、iPhone 12 Pro/12 Pro MaxはiPhone XS/XS Maxの後継モデルと噂されているため、中古スマホ市場ではそれぞれの端末の取引数が増加すると予想されます。
一方、Android市場ではキャリア各社が2020年秋冬モデルを発表しています。
2020年秋冬モデルは5G対応スマホの発表・発売が中心とされていますが、国内でようやくサービスを開始した5Gにも新型コロナウイルスが暗い影を落とすこととなっているようです。
最も気になるのは5Gが利用できる場所を広げるためのインフラ整備に対する影響ですが、4月時点では機器調達が遅れる可能性があるとして来年度以降のエリア整備計画に影響が出るとしていたドコモも、その状況は現在回復し順調にエリア整備が進んでいると伝えています。
現時点で大きな影響が出ていそうなのは、5G対応スマホの売れ行きでしょうか。
緊急事態宣言が発令されたばかりの第1波の時期は、キャリア各社がショップの休業や時間短縮営業を要され、5Gの端対スマホの取引を滞らせる要因となりました。
しかし、こちらも現状は回復傾向で、キャリア各社オンラインショップでの対応サービスの拡大や、オンライン限定キャンペーンを実施することでユーザーの利便性を高めています。
10月中旬から順次2020年秋冬モデルが予約・発売開始となるため、中古スマホ市場ではそれぞれ後継モデルの取引が増加すると考えられます。
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1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ
中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
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