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- 更新日:2023年08月22日
5G対応エリアはどこ?各社のエリア比較と展開予定を徹底解説!
※当記事はPRを含みます。詳しくはこちら。
※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。
2020年3月からau・ドコモ・ソフトバンクで5G回線サービスがスタートしました。
4G回線と比較すると通信速度が約20倍、遅延速度が約10分の1、同時接続機器数が約10倍という差があります。
ただし、各キャリアともに順次5Gエリアを拡大しているものの、キャリアによってはいまだ半分以上カバーできていないところも。
そこでこの記事では、各社の5Gエリアの状況から今後の展開を解説します。
また、各社の5Gサービスの利用料金も紹介していきますので、5G通信を利用したい方はぜひ本記事をお役立てください。
この記事でわかること
各社の5G対応状況と特徴
5Gサービスはau・ソフトバンク・ドコモの大手キャリアの他に格安SIMでも展開されています。各社の対応状況は下の表を参考にしてください
格安SIM名 | 5G対応 |
---|---|
楽天モバイル | あり |
LINEMO | あり |
IIJmio | あり |
mineo | あり |
UQモバイル | あり |
ワイモバイル | あり |
BIGLOBEモバイル | あり |
OCNモバイルONE | あり |
イオンモバイル | あり |
nuroモバイル | あり |
エキサイトモバイル | なし |
QTモバイル | なし |
J:COMモバイル | あり |
U-mobile(y.u mobile) | なし |
b-mobile | なし |
DTI SIM | なし |
ロケットモバイル | あり |
LIBMO | なし |
TONEモバイル | あり(端末限定) |
NifMo | あり |
スマモバ | あり |
HISモバイル | あり |
リペアSIM | なし |
約半数以上の会社が5Gに対応していることがわかります。今後も5Gをはじめる会社が増えていくことでしょう。
au・ソフトバンク・ドコモの5Gエリア
2022年3月までの5Gエリア拡大、au・ソフトバンクは2022年3月までに人口カバー率90%を目標としていました。
ドコモは55%ですが2023年中に人口カバー率97%を目標にしています。
5Gサービス開始時は、交通や観光・商業施設などスポットのみの利用でした。そこから都心部はエリアが少しずつ広がり、マップでもスポットではなく面で確認が可能です。
しかし、まだ全国的に普及しているわけではありません。都心部を少し離れると5Gに接続できなくなる場合があります。
各社の公式ページで5G対応エリアと、今後の拡大予定エリアを確認できます。
楽天モバイルの5Gエリアの特徴
楽天モバイルの5G対応エリアは、au・ソフトバンク・ドコモの三大キャリアに比べ狭いです。
楽天モバイルの公式ページではエリアマップの表示があるので、エリア確認ができます。また、5Gサービス拡大予定エリアも都道府県ごとに公開されています。
mineoの5Gエリアの特徴
mineoの5Gサービスはau・ソフトバンク・ドコモの3つのキャリアで利用可能です。
5G対応エリアは契約するプランのキャリアにより異なります。
mineoの5G対応エリア
- au回線:auの5Gエリア
- ソフトバンク回線:ソフトバンクの5Gエリア
- ドコモ回線:ドコモの5Gエリア
mineoでは対応エリアマップの表示はなく、各キャリアでのエリアマップ確認が必要です。
ワイモバイルの5Gエリアの特徴
ワイモバイル5Gエリアはソフトバンクと同じエリアです。
ワイモバイルの公式ページではエリアマップの記載はされていないので、ソフトバンクの公式ページから確認しましょう。
5Gエリア展開計画・全国への拡大予定はいつ?
主要なキャリア、5Gエリアの拡大予定をまとめました。
携帯電話会社名 | 周波数帯 | エリア拡大予定 |
---|---|---|
ドコモ | 3.7GHz帯 28GHz帯 4.5GHz帯 |
2023年3月:人口カバー率70%到達 2023年中:人口カバー率97%目標 |
au | 3.7GHz帯(2枠) 28GHz帯 |
2022年3月:5G人口カバー率約90% |
ソフトバンク | 3.7GHz帯 28GHz帯 |
2022年3月:5G人口カバー率90%到達 |
楽天モバイル | 3.7GHz帯 28GHz帯 |
2022年3月:全都道府県で5Gサービス開始 |
人口カバー率からわかるように5Gエリアは普及しており、広い範囲で利用することができます。
また各社5Gエリアの拡大に日々取り組んでいるため、現在使用ができない地域でも将来的に5Gが使えるようになる日も近いでしょう。
ドコモ
ドコモは2023年3月末には32,000局に到達し、人口カバー率を70%。2023年年内には人口カバー率97%まで引き上げる予定とのこと。
投資額は、2023年度までに1兆円を予定しており、2023年度以降も投資を続けエリアを拡大していく予定です。
au
auは公式ページで5Gエリアの展開について発表しています。
2021年春には、東名阪の主要都市部にて5Gが利用可能になり、JR東日本の山手線およびJR西日本の大阪環状線の全駅周辺で5Gが利用できるようになりました。
ソフトバンク
ソフトバンクの5Gエリアは2022年3月に人口カバー率90%到達し、現在も5G利用可能エリアを拡大しています。
楽天モバイル
楽天モバイルでは、2021年3月に全都道府県で5Gエリアを拡大しました。
2021年6月には、5Gの実力をフル活用できるStand Alone方式(スタンドアロン)による5Gサービスを、一部の商用ネットワークで実施しています。
拡大時期のズレは周波数帯の違い
各社5Gエリア拡大に差があるのは、割り振られた周波数帯の違いがあるためです。
28GHz帯の特徴は、障害物の裏に回り込みにくく、広範囲のカバーが難しい点です。3.7GHz帯の特徴は、衛星通信の電波干渉の考慮が必要で設置場所が限定されます。
4.5GHz帯を割り振られなかったau・ソフトバンクは、エリア展開に遅れを取らないよう、4G周波数帯を5Gに転用・共用するノンスタンドアロン(NSA)方式でカバーしているようです。
周波数帯の割り当て
- ドコモ:3.7GHz帯・4.5GHz帯・28GHz
- au(KDDI):3.7GHz帯(2枠)・28GHz帯
- ソフトバンクと楽天モバイル:3.7GHz帯・28GHz帯
4Gの通信設備の中に5Gの基地局を設置するノンスタンドアロン(NSA)方式を使用するには、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)という技術が必要になります。
ここ4〜5年で導入したEricssonとNokiaの製品であれば、DSSの技術に対応しています。ただし、ドコモは自社で開発していたため対応が難しく、au(KDDI)とソフトバンクのほうが、5Gのエリア展開は有利になるようです。
ただし、4Gの通信設備の中に5Gの基地局を設置するノンスタンドアロン(NSA)方式は、4Gの基地局に同時に接続します。そのため、4Gのネットワークにも影響し、速度が遅くなる場合があります。
各社の5Gプラン詳細
ここでは、主要な5G回線の料金プランを紹介します。
ドコモの5G料金プラン
ドコモでは「eximo」と「irumo」、オンライン限定プランの「ahamo(アハモ)」の3種類の5Gプランが提供されています。
ドコモの5G向け料金プラン
- eximo
- irumo
- ahamo
ドコモで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約することになります。
それぞれの月額料金とデータ容量は以下のようになっています。
プラン名 | eximo | irumo | ahamo |
---|---|---|---|
月額料金 (税込) |
~1GB以下:4,565円 1~3GB:5,665円 3GB~無制限:7,315円 |
~0.5GB:550円 ~3GB:2,167円 ~6GB:2,827円 ~9GB:3,377円 |
20GB~:2,970円 |
データ容量 | 無制限 | 9GB | 20GB |
データ容量がそれぞれ異なるので、自分にあったプランを選択しましょう。
「ahamo(アハモ)」では店頭でのサポートがうけられません。手続きや操作に不安がある方は「eximo」か「irumo」がオススメです。
ソフトバンクの5G料金プラン
ソフトバンクでは「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」「スマホデビュープラン」、オンライン限定プランの「LINEMO(ラインモ)」の4種類の5Gプランが提供されています。
LINEMOは、月間のデータ容量が20GBのプランです。LINEアプリの使用はデータフリーです。
メリハリ無制限ではデータ容量が無制限、テザリングは月間30GBまで利用できます。
ソフトバンクの5G向け料金プラン
- メリハリ無制限
- ミニフィットプラン+
- スマホデビュープラン
- LINEMO
ソフトバンクで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約する必要があります。
それぞれの月額料金とデータ容量は以下の通りです。
プラン名 | メリハリ無制限 | ミニフィットプラン+ | スマホデビュープラン | LINEMO |
---|---|---|---|---|
月額料金 (税込) |
3GB以下:1,650円 上記以外:7,238円 |
1GB以下:3,278円 2GB以下:4,378円 3GB以下:5,478円 |
1GB以下:2,276円 20GB以下:3,916円 |
3GB以下:990円 20GB以下:2,728円 |
データ容量 | 無制限 | 3GB | 20GB | 3/20GB |
データ容量がそれぞれ異なるので自分にあったプランを選択しましょう。
「LINEMO(ラインモ)」では店頭でのサポートがうけられません。手続きや操作に不安がある方はソフトバンクのどちらかのプランがオススメです。
ソフトバンクの5G料金・対応端末・エリアはこちらの記事で詳しく解説しています。
auの5G料金プラン
auの5Gプランは、データ量無制限の「使い放題MAX 5G」や使用データ量で月額料金が変動する「スマホミニプラン 5G」があります。
それ以外にも、AmazonプライムやNetflixなどがセットになったプランも用意されています。
オンライン限定の「povo(ポヴォ)」で基本料金O円にトッピングでデータ容量を追加して使用します。
auの5G向け料金プラン
- 使い放題 MAX 5G
- スマホミニプラン 5G
- povo
auで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約する必要があります。
それぞれの月額料金とデータ容量は以下の通りです。
プラン名 | 使い放題 MAX 5G | ピタットプラン 5G | povo |
---|---|---|---|
月額料金 (税込) |
3GB以下:1,650円 上記以外:7,238円 |
1GB以下:3,465円 ~2GB以下:4,565円 ~3GB以下:5,665円 ~4GB以下:6,215円 |
1GB:390円 3GB:990円 20GB:2,700円 60GB:6,490円 150GB:12,980円 |
データ容量 | 無制限 | 4GB | トッピング次第 |
povoはデータ容量を都度購入していくシステムなので月額料金はありません。
また、「povo」では店頭でのサポートが受けられないので注意。手続きや操作に不安がある方は、auのどちらかのプランがオススメです。
楽天モバイルの5G料金プラン
楽天モバイルの5Gプランは「Rakuten最強プラン」の1種類です。月額料金3,278円(税込)でデータ通信無制限です。
月のデータ使用量に応じて料金が変動します。月のデータ使用量が3GB以下の場合、基本料金が1,078円です。
プラン名 | Rakuten最強プラン |
---|---|
月額料金 | 3GB以下:1,078円(税込) 3〜20GB:2,178円(税込) 20GB以降無制限:3,278円(税込) |
データ容量 | 無制限 |
楽天モバイルの5G対応端末・料金プラン・通信エリアはこちらの記事で詳しく解説しています。
mineoの5G料金プランと対象端末
mineoで5Gを利用できる料金プランは、「マイピタ」「マイそく」の2種類です。
「マイピタ」は使用データ量で月額料金が変動します。
「マイそく」は最大通信速度で月額料金が変動します。使い放題ですが月曜~金曜の12時台は最大32kbpsとなります。また、3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかります。
オプションの5G通信は無料で利用できますが、使用する端末が5G対応か確認しなければなりません。
5G通信に対応している主な端末
- Xperia 10 IV
- AQUOS sense7
- iPhone 14
mineoの料金プランはこちらになります。
マイピタの月額料金
(税込) | シングルタイプ | デュアルタイプ |
---|---|---|
1GB | 880円 | 1,298円 |
5GB | 1256円 | 1,518円 |
10GB | 1,705円 | 1,958円 |
20GB | 1,925円 | 2,178円 |
お試し200MB | 330円 | 1,100円 |
マイそくの月額料金
(税込) | シングルタイプ | デュアルタイプ |
---|---|---|
ライト | 660円 | |
スタンダード | 990円 | |
プレミアム | 2,200円 | |
24時間データ使い放題 | 330円/回 |
ワイモバイルの5G料金プランと対象端末
※詳細はワイモバイルの公式サイト(https://www.ymobile.jp/store/)でご確認ください。ワイモバイルは、2021年2月18日に5Gプランの提供を開始しました。
料金プランはデータ容量が「3GBのシンプルS」「15GBのシンプルM」「25GBのシンプルL」の3種類です。追加料金なしで5G通信を利用できます。
プラン名 | シンプル2S | シンプル2M | シンプル2L |
---|---|---|---|
データ通信容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
月額料金(税込) | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
割引後 月額料金(税込)(※) |
1,078円 | 2,178円 (1GB以下の場合:1078円) |
3,278円 (1GB以下の場合:1078円) |
速度制限時の 通信速度 |
最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
※おうち割光セット・PayPayカード割適用時
ワイモバイルの5G対応エリアや対応機種はこちらの記事で詳しく解説しています。
その他格安SIMの5G通信の月額料金
上で紹介しきれなかった格安SIMの5G月額料金をまとめました。他社と料金の比較をする際に参考にしてください。
会社名 | 料金(税込) |
---|---|
IIJmio | 850円~2,000 |
UQモバイル | 1,628円~3,828円 |
BIGLOBEモバイル | 900円~7,425円 |
OCNモバイルONE | 550円~1,760円 |
イオンモバイル | 528円~5,038円 |
nuroモバイル | 792円~3,980円 |
J:COMモバイル | 1,078円~2,728円 |
TONEモバイル | 1,100円~ |
スマモバ | 2,178円~3,828円 |
5G導入に関するFAQ・注意点
5Gを導入する際のよくある疑問と、注意点を解説します。
5Gスマホを購入する場合5G契約が必要
au・ソフトバンク・ドコモのキャリアでは、5G対応のスマホを利用する場合、4Gプランではなく5Gプランの契約が必要になります。
ただし、ソフトバンクではSIMフリー版で通信できないことを防ぐために、4Gプランでも通信は可能になっているようです。
4Gから5Gに変更する場合、SIMカードの変更は必要?
4G契約から5Gに変更する場合、キャリアによってはSIMカードの入れ替えが必要になります。
auは5Gプランに変更する際に、SIMカードの交換が必要です。
ドコモは、SIMカードがバージョン4以降のドコモnanoUIMカードであれば、交換せずにそのまま利用できます。
ソフトバンクは、4G契約から変更する場合はそのまま利用できます。ただし、iPhoneからAndroidなど端末の機種を変更する場合はSIMカードの変更が必要です。
Androidの5G専用SIMはiPhoneでも使えるの?
各キャリアによって使えるかどうかが異なります。
au・ドコモの場合、AndroidのSIMカードをiPhoneに差し替えて使用可能です。
ソフトバンクは、AndroidとiPhone間では使い回すことはできません。AndroidからiPhoneに変更する場合は、SIMカードの交換が必要になります。
5G専用SIMは4G端末でも使えるの?
5G専用SIMが4G端末でも使用できるかはキャリアによって異なります。
auでは、5G専用SIMは4G端末では使用できません。
ドコモは、5G専用SIMを4G端末で使用した際の動作可否の情報は、公式ページにて確認が可能です。しかし、動作保証をしているわけではないため、使用する際は自己責任で行う必要があります。
ソフトバンクは、5G専用SIMを4G端末で使用できます。
5Gは今後の拡大に期待
各キャリアともに5G対応エリア範囲は広がりを見せています。
楽天モバイルの対応エリアは、ドコモ・ソフトバンク・auと比較して、より限られたエリアに絞られていることがわかりました。
mineoは契約する回線のキャリアに応じたエリア、ワイモバイルはソフトバンクの対応エリアと同様です。
また、割り振られた周波数によって対応エリアは異なります。au・ソフトバンクは、4G周波数帯を5Gに転用・共用する方式を用いているため、ドコモよりも5G対応エリアの拡大が少し早いようです。
すぐに普及するのは難しいですが、今後は4Gに代わり5Gが主流となっていくでしょう。今すぐに契約するか悩んでいる人は各キャリアの公式サイトから対応エリアを確認してみてください。
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